足つぼ
白石は、どうやら健康グッズが大好きらしい。白石の部屋には沢山の健康グッズらしきものが置いてある。
中でも僕が気になったのはこれ!
”足つぼ!”
人間の時は、結構強かった記憶がある。公園とかにある石で出来た足つぼ道を早歩きできるくらいには好きだ。
まこはでこぼこした突起物がついている足つぼシートの上に乗ると、足をふみふみした。
肉球でも気持ちいい…。
へたりと耳が伏せられる。
指の間に突起物がはみ出す感じも、肉球を押される感じも、気持ちよくて、痛みは感じない。
やっぱり、好きだ。足つぼ。
足つぼに飽きたら足つぼシートの上でゴロゴロ寝転がる。これも気持ちいい。出来れば押さえつけて欲しいのだが…、誰も気付いてくれない。
「!?え、まこ?そこ痛ないの?」
まこが足つぼの上に寝転がっているのを見つけた白石は驚いた顔をした。
「(全然痛くないよ〜)」
るんるんとしっぽが揺れる。
苦笑した白石はさらりとまこの頬を撫でた。
「もっといい寝場所あるやろ?」
「(ここが気持ちいいんだよ〜)」
ぐるぐると喉が鳴る。
撫でていると、うとうとと細められていく瞳に、白石はたまらず笑ってしまった。
「やっぱ、まこの好きの基準、分からへんわぁ」
end
白石が足つぼを使っていると、間に割り込んで来るまこ。たまに足の上に乗られて、重さを加えられたりもする。
(痛たたた!)
((えー?これ痛いの?))
(どこやろ、今の…、目?目やって。使い過ぎっちゅー事やろか?)
第十五回拍手御礼小説