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通話相手は…?


 

キラキラ、チカチカ


部室の机の上に部誌と一緒に置いてあるスマホが着信を知らせている。


皆がコートへ出て行き、まこもそろそろ出て行こうと考えていた時
部室に聞き慣れた音が響いた。
それは、部室の机の上から聞こえてくる。
まこは机に手をついてにゅっと延び上がると机に上がり画面を除き込んだ。


「(これ、柳の携帯だ)」


未だに光り続けるそれに、まこがうろうろしていると画面に跡部の写真が出ているのに気がついた。


「(跡部からだ!急用かな?)」


きょとんと首を傾げ、でも勝手に出る訳にはいかないし…と思案していると、幸村が部室を覗いた。


「まこ?まだこっちにいたのかい?俺と一緒に行く?」


幸村は資料を取りに来たらしい。


「みゃあ(うん、ちょっと…、後でいくよ)」


幸村に撫でられつつその場でとたとたと足踏みをする。
ごろごろと喉を鳴らすまこに幸村はくすりと微笑むと先に出て行ったが
変わりに何故か足元で声がした。


”まこ?”

「みゃ(え?あれ?)」


下を見ると、通話中の文字と、跡部の声。
どうやら先ほどスマホを踏んでしまい通話ボタンを押してしまったらしい。


「みゃー(跡部、久しぶり。今柳いないから後でかけ直してね)」


終了ボタンはこれかな?
まこは一方的に話すとスマホの通話終了ボタンを押した。


end
*跡部サイド*
(な…!切れやがった!)
(跡部?何やってんだよ?)

その後、携帯を見た柳は首を傾げる事になる。

(通話履歴?跡部から連絡があったのか。誰が出たんだ?)

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第十四回拍手御礼小説







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