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雛菊サブ見出し

(´・ω・)

稚魚化

拍手ありがとうございます!
みんな書きたい!

今は元々シリーズにあるフロnot監の稚魚化の夢書いてます。
ピクシブ用なのでデフォルト名あり。
ジェイドでも書く予定。

「ふ、フロイドくんが小さくなっちゃった!?」
「なっちゃいました」
 恋人の双子……ジェイド・リーチは、自分の背から自分をそのまま縮めたような男の子を登場させる。ただニコニコと綺麗な微笑みではなく、小さな男の子はぼけっと少し眠たそうにしていた。じーっと下から彼女を見上げて、一回りも大きくなった兄弟に視線を向ける。
「この子がオレの恋人?」
「そうですよ。フロイドの恋人、ルルさんです」
「ヒエッ」
 彼女の口から悲鳴が止まらなかった。ただ小さくなっただけではなく、どうやら精神的にも小さく……幼くなっているらしい。いつもルルと人懐っこく名前を呼んで抱き締めてくれる恋人は、とっても小さくなって、ジーッと純粋な好奇心の目で見つめてくる。
 記憶がない状態のフロイドくんに恋人の存在とか教えて大丈夫なのだろうか?彼女がどう立ち振る舞ったらいいか分からず、とりあえずルルです、と名乗って頭を下げてみた。
「ふぅーん。十七歳のオレはこういう感じがタイプなんだぁ」
「……今のフロイドは違うんですか?」
 ジェイドは頬を引き攣らせて、フロイドへ問いかける。彼女はジェイドの性格の悪さに困惑しながらも、裏表のない素直なフロイドに本当にフロイドくんなんだなぁと改めて実感していた。
「うん。今のオレは違うかなぁ。もっと強そうな子がいい」
「しょ、精進します」
 幼いフロイドは悪びれなく、こくんと頷いて、そんなことを言う。彼女がちょっぴり涙目になって、両手を拳にすると、フロイドは垂れ目を少し見開いて、ニヤッと笑う。
「なぁに、お姉さんオレのタイプになりたいの?」
「えっ、あっ、はい」
 彼女は恥ずかしかった。若干、しなせてくれとも、思った。ニヤッと笑うフロイドに、十七歳のフロイドの面影を感じて、顔が勝手に熱くなる。きゅう、と唇を結ぶ。さっきとは違う意味で目が潤んでしまって、情けなかった。幼い男の子にこんな感情を抱くなんて、恋人と言えど申し訳なかった。
 彼女がああ……と罪悪感に苛まれている間、ジェイドはニコニコと笑って楽しくて仕方がなかった。だって、片割れが面白いことになっている。両手で顔を隠している彼女は気付いていない。幼いフロイドが熱に浮かされた顔をして、彼女をぼぉっと、でもギラギラと見つめていることを。

2023.10.22 21:01

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