異能詳細
神帰悠月

異能力
【果てなき目録】(果てなき目録はやがて終はるもなく、吐き出し消さるる定め也。)

視聴覚で認識したものの”全て”を記録し、長期保管する能力。記録の破棄は可能。正し、破棄する記録を鮮明に思い浮かべなければその周辺をごっそり失ってしまう。破棄の方法は嘔吐。能力は常に発動している。フィルムに記憶を転写することが可能。

【赫子】(血潮流るるとき、広がり伸ぶる其れは赫灼の如し。当て所なく彷徨うかのやうで、迷ゐず子を指しき。)

自身の血液を特定の形状へ変える能力。体から切り離すことは不可能で血を消費するため貧血になりやすい。五種の部位のうち四種はその場所から出すほうが消費が抑えられるだけで、血管が通っていれば別の場所からも出すことができる。足の裏なら尾赫、お腹なら鱗赫と一番近い形状しか出せない縛りはある。”人間失格”以外の異能を受け付けない。


《赫眼》(その日、先見のまなこは赫く蠢ゐき。次ぎて後見のまなこも同様に。それをみし子供はたいそう泣つかまつらむな。)

目の中で発動させ、右目は三秒先の未来、左目は一年前までの過去を見ることができる。”赫眼”で見たものは”果てなき目録”で記録できない。右目は戦闘以外では役に立たない(本人談)


《羽赫》(その日、飛び去ぬる赫ゐ羽を見き。青空に飛ぶ様は焦がれ焦がれて飛び出しし籠の鳥。)

肩付近から発動させる。羽を模していて遠距離攻撃、短時間の滞空が出来る。しかし血液の消費量が多く、短期決戦の時にしか使えない。
《赫弾》は羽赫からのみ発射される。赫子の中で切り離すことが出来る例外。


《甲赫》(その日、赫ゐ花は二輪咲きたりき。方や彼岸花、方や緋衣草。甲乙付けがたゐ二つを摘んで帰らば、家が赫かちき。)

肩甲骨付近から発動させる。金属質で赫子の中で唯一切断が可能。血液消費は二番目に少ないが、結構な重さなので身軽な相手には不向き。


《鱗赫》(その日、かの方の逆鱗に触れき。顔を赫くして怒鳴るかげは、をかし。自分の失態を稚児に擦り付けて怒れば。)

腰付近から発動させる。触手のような形状をしていて、刺したり巻き付けたりできる。結合が脆いので意外と血液消費は多い。


《尾赫》(その日、鉈を取り出してあの方は迫りて来たり。今までの苛立ちと、愛づる妻を喪った悲しみと、決定打は私があの日赫ゐ彼岸花を持ち帰りしかば。殺されまほからず。なれば、尻尾を巻ゐて逃ぐしかなかりき。)

尾てい骨付近から発動させる。尻尾を模していて基本鱗赫と変わらない使い方。出せる本数が二本と限定されているため、使い所が難しい。血液消費が一番少なく安定しているが、威力は鱗赫に劣る。



風待汐乃

【かれればかるるほど】(かればかるる(離れれば離れる)ほどその方の心臓を射抜く恋慕にしほたりし(濡れる)瞳。そうせばその方は堕つる以外道はなし。)

スコープを通すことで遮るものがない限り果てまで視認できる。異能力の影響でスコープを覗く右目が失明しているが、異能を発動するとスコープ越しに見える。大概は狙撃と組み合わせるが偵察にもその力を発揮する。そのため普段からスコープだけを持ち歩いている。太宰の”人間失格”が事実上無効化出来、銃弾に異能が掛かっているわけではないので普通に当たる。


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ある程度詳細に。実は能力名の横に書いた一文二文が作るの楽しかったです。赫子はそれとなく話が繋がってたり。
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