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 追記






私は家族がいません。






ずっと独りぼっちでした。



でも、ある日、とある家族に養子として引き取られました。



とても優しくて、温かい人達ばかりで「ああ、家族っていいなぁ」なんて思ったり。



家には3つ上に一人、3つ下に一人と義父。義母は海外出張で、あまり家には帰ってきませんでした。



その家で日が経つにつれ、"ワタシノモノ"が増えていった。



ある日、義父が犬を飼いだしました。




とても小さくて、可愛い子犬を。










それから3日後、義父は「金がない」と言い出しました。




困った私は


「何でお金がないのに犬なんて飼ったんですか?今すぐ売りましょう。生活が苦しくなるだけです。」


そう言い、子犬を売りに行きました。




「これでいいんだ」私はそう思ってました。













しかしそれからと言うもの、義父はずっと、何をやるにしても上の空で、私は不安感に襲われた。






暫くして、義母が帰ってきました。



異様な義父を見て義兄に理由を聞きました。




義兄は今までのことを話しました。






義母は「そうだったの…」それだけを言い。私の部屋へと向かいました。













部屋に入ってきた義母は悲しそうな顔をしていました。



「出て行って頂戴。」



言われた一言に私の世界が沈んだ。






「此処にはアナタノモノが多すぎるわ。」








私はこれからどうやって生きればいいんですか?





私は間違ったことをしたのでしょうか。





私は、わたしは、ワタシハ……


















どうすれば良かったのでしょう。






†††††







それから私はとある青年と一緒に暮らすことになった。




「キミの部屋は此処だよ。荷物は此処に置いておくね。整理し終わったら、下へおいで。おやつがあるんだ。」





そう言って青年は部屋を出た。一人残された私は淡々と作業を進めた。








「ねぇ、他のものはどうしたの?」




私の部屋には最低限の衣類だけ。




ソレをみた青年は苦い顔をした。





問いに答えず下を向いていると、暖かい何かに包まれた。










「前の家で何言われたか分からないけどさ、もうちょっと欲張ってもいいんじゃないかな。」









上から降ってきた暖かい声。




心の中で繰り返される義母の言葉。







































暗い暗い心の海で沈んだ世界を探してます。

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2014/05/05 (10:19)


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