薔薇色のまま損なわれる
知られざる少女の為に
一人の時間を美しく堪能する為に
頭の中の一日をきちんと二十四時間にする為に
正しさと優しさの不一致
夜よ瞬け
観念としての孤独
好い暮らしと静謐
夢の効能
こんな風に、こんな風に夜になって


戸惑いすら
残りは全部あなたのもの
百回目の永遠
私達の中に流れる血は、全ての理解を否定する
世界で一番従順であらねばならぬ
侮蔑される為の肉体
言葉としての言葉、眼光としての眼光
何もかも汚染された雨に薄まって
釦を掛け違わない様に
君がもっと馬鹿で単純だったら良かったのに


何人たりとも彼に触れる事は許されない
彼に優しく触れる事は彼を酷く痛めつける事と同じだ
我々は水の様で在らねばならぬ
泣き声に似た羽音
絶対的な世界と個人的な世界との一致
理性の無意識
細胞の呼吸
或いは夢より優れた現実
しかして世界は滅びなかった!
全ては過ぎ去ったのでは無く、初めから何も無かったのだ


あなたは私の美しい人
一度でもあの双眸を見たか
最も深く柔らかい部分
しかし物事は消費され、残された者たちにより単純に絶望する
未来なんかで台無しにしないで
慢性的幸福感
そこから希望が見えなくなった
する事と言ったら溜め息と絶望ばかり
優しくしてくれるなら何でもする
誰にも言えない話を聞いてくれ


もう生きていけない、って事にしよう
好きになってくれなくていいよ
悲しみの墓場
ゆっくり眠りながら衰えていくだけ
夜は誰だって静かな生き物に戻るだろう
全ては静かな夜の出来事
「悲しい」の一言にすっぽり収まって
現在形で語られる真実をいつか嘘にしなくてはならない
あなたの恥ずかしいのを絶対笑わないよ
理性と思考の要らない時間
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