One may as well be hanged for a sheep as a lamb.
ブランケットからの目ざめ方
冬はいつでも眠りの底にある
ナイフが傷だけを残すように
それでもお前の血は赤い
夜の食べ残し
つまらない幸せ
祈っていた内容がわからなくなった
口にする度薄まる言葉
わたしはこのまま大人になる
きみの幽霊だけを身の内に住まわせて
冷凍室性を持ったパ・ド・ドゥ
利己的なバラード
夜より暗く
あの頃、柔らかい朝の葡萄の中で
僕を置いて幸せになるな
私の心をあなたにあげよう
または染色的とも言うべき営為
余生と昇天
紫陽花の咲く丘にて君を待つ
蛇になったら
北北東の変
throb
お前のそれも嘘だらう
瞳を閉ざして海を見よ
今日こそは素晴らしい一日
日々は涙で符合する
いかにも曖昧性を気取った文句
けがれなき足首
あたしの中の愚かなところが
撫でるように
あたたかな海水
春よ、退屈とともに
秒針が失われても誰も困らない
罪を暴く
夢の切ないところで
烏滸の沙汰
暴挙と蛮行
認めないことで自己を保つ
タイムアウトのつづき
愛情が明日を阻む
呪わしいことに奴らはまだ生きている
フリースロー
望めば何にでもなれるだろう
それから三度目の昼
星の体温できつく眠って
微笑んでおやすみを言うために
憂うつ前の喪失劇
黄昏が囁いた
この脱字の行方を教えてくれないか
シロップ漬けの天使
※パ・ド・ドゥ…Pas de deux(仏)「2人のステップ」の意。バレエ作品において男女二人の踊り手によって展開される踊り。