亡んでゆく透明度
博愛によって輝き、博愛によって朽ちる
飛び方は知らない
結び目の戯れ
見え透いた未来
共存は出来ない


俺は呼吸の仕方を知つてゐる
それを誤魔化すかのやうに
僕の脳味噌は鄙唄を謳ふ
彼は幾たびの嘆息の後、青春にハンケチを振つた
あゝ、絶望の朝よ!
ゆらんゆらん、しづかなる発狂
不可ない、薬を忘れた
彼は僕の一歩まへで、下手な口笛を吹いてゐる
少女はいつも愁しいのだ
テムポは無秩序、報せも無しに雪は降る
或いはそれが彼であらうか


其の絶望は口を拓いて待っていた
白き腕は朝露のごとし
寒さに萎んだ血管はやがて春を思う
鼠男と猫女
土星の人
僕はまだそれが怖い
はたまた偽善者の同情か

肉屋に駆け込め
本当は知っているんだろう
つまり僕だけが悲しい
ほぞを噛む
Too Fast To Live, Too Young To Die
恋愛小説の美学
強弱と競争でしか保てない
故郷の浪
パッション或いはエクスタシー
亡骸は酸っぱい


世界は平和のふりした混沌に
不必要なしたたかさ
詠嘆はおよしよ
愛を諳んじることは出来ないのだけど
不感症
疑似症の青年
善悪が曖昧なこの世の中で
間欠熱のようだわ
御目文字致す
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