あなたが私を殺したいと思った時、既に私は殺されているのです
宇宙で死ねるのだ
刹那の落とした影が永遠の闇と化す前に
何度の熱で溶けるかという実験
今日の生まれ変わり
群がる命に憐れんでやるだけ
いつまで宝探しごっこをすればいいのだろうか
視神経から貫かれる
きみを殺す理由をいくつか
それは跪くような愛だった
鉄で出来た偽物の羽を背負う
夢を見る時間まで夢の話をしよう
リアリティを犯す
零れ落ちる幼さを振り返らずに
屈託の塊のような人
泣いたまま眠る
あなたも僕を売るのですか
永遠を手に入れたとしても
この淋しさは消えない
美しいものに煩わしさを感じたとき
予覚に酔わされてしまひさう
大人は泣けばゆるしてくれます
もう手に負えない
破綻で迎えたイニシエーション
首縊りの青空
眼球へ還る
号泣する少し前
手紙は山羊が食べたよ
生まれて三日間は幸せだった
都合の良い言葉で良ければ
窒息するまで
「まるで機械だ」と母は言う
爪弾きにした時計の針なんて何の意味も無いんだよ
プログラミング
どこぞの白雪姫は服毒自殺だそうで
欲に襲われた小市民
無知を盾にするおまえなんて本当は大嫌いなんだよ
飲まれる男
どうしたら月まで行けるのか
明らかな侮蔑を持った視線
抵抗はしないさ
鋭利なピストルに45口径のナイフ
幸せであるための演技
枝分かれした祈りの先に
ワルプルギスの夜に迷溺
飛び降りたくなる窓
はじめましてさよならを言いに来ました