たまには思い出してみる
庇護されるのは壊れもののきみの役目
単純だから泣いてしまうよ
理解されたいわけではなくて
未来に死んだ僕らは
安っぽいワインと最高級の星空で
理想なんてないよ
目覚めと同じ絶望で
死んで償えばいいと思っていた


目を瞑げばすぐに終わる
胸を刺して消えた者
恐らく五秒後には忘れるであろう真理
もしかしたら手遅れかも知れないのだけど
光の届かぬ世界
最悪の音質で叫ぶのさ
破滅の右側
この殺意は簡単に崩壊します
欲しいものは宇宙なんかじゃあなくて、その片隅で震えているきみだけなんだ


今はもうただの悲史
決定的に違うのだ
夢と僕だけを見ていろ
夜の空気からきみの寝息が聞こえる
望まなければ良いのか
高速のスカッシュ
きみが羽根を生やしたなら
素敵な言葉だけ教えて
ふたつの孤独が交差する
なぞらえただけの敬愛を燃やしながら


ぼくの世界は結構すばらしいよ
たぶんそれを悲しみと言うんだ
その中で曖昧を守ろうとするのは
あこがれの彼方
まるで僕で出来たみたいなきみ
たぶんここが光源だ
無限の海へ潜ってゆく
光の粒子で生成された
二人の間には何も通っていない
よってすべての行為が無意味である


それらの齎すものが失望でも絶望でもないということ
きみはいつまで僕の光跡を辿ってくれるのだろう
いつも愉快に狂ってる
同じ情けを持つ者
いまにわかるでしょう
瞬間は大きな口を開けて、いまかいまかと心待ちにしている
そんなことで消えてしまうの
己を裏切るからこそ尊いのでしょう
そう、すべては未来の為に
ただ、今は眠ろう
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