花を孕む
天使はいつだってたおやかに微笑む
夏を抉って空に沁みて
彼は孤独な友人
一体感のようなもの
それは甘いか
アーデンのシャボン玉


止まる理由なんて無いだろう
私は敢えて悲観的な観測をしよう
透き間のひかり
きらきら落ちる
脳髄なんてどこにあるの
疑わないだけの視力
きみの傷が好き


最初は水と栄養だけだった
午前の虫に思いを馳せて
泣くなら僕の隣で
空よりも上にあるところ
埃を被った思想は散々で
人類解放宣言
人殺しの朝日


独自の言語
パパは狂ってる
隔絶の兆しに似た笑顔
あの夏の謀
懐かしさだけを置き去りにして
それでもバチルスは謳う(独:社会を害する者たち)
夢の向こう側に居る人
憎んで然るべきだと言う
その根底にあるもの
脈拍の死と観念的な死


そうやってまた一つ思い出を失う
眠りに落ちた地球で
小夜更けて、月嗤ひ、細胞は眠る
意識に誑かされる肉体
もう寂しさに泣かなくていいよ
涙に濡れた睡余(:眠りから覚めたあと)
ほしづくよ(星の光が月のように明るい夜、星月夜)
大好きなあの子は大嫌いなあいつと
そんなこと死んでも言ってやらないけど、死んだら言ってやれないから、だから今ここで言うよ。
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -