あぶくの結末
どうも幸せではいられないらしい
夏のにおいのするところ
不実の種から咲いた花
光がまとわりついたので
正夢のかたまり
遊泳と愛を試してみせる
キスした分だけ寿命が縮まればいいのに
あんまり嬉しそうだったから
切ったところから溢れる
果てない命は無いのだそうで
色は匂えど散りぬるを
行方知れずの小宇宙
世界はずっと前から呼吸を停止していた
息を吹きかけたように世界はかすみゆく
死なない程度の惑溺
退屈よりは痛む方がましでしょう
僕は死に損なう
涙の流れる音さえ聞こえる
頭の中の亡霊が消えない
それらを忘れてしまう前に
３回まわって
溶ける前に食べて
消えたがりの僕らにはぴったりな結末
潔癖症のきみは愛さえ疎む
ゆくゆくは
抗菌加工
アルレッキーノ(伊:道化役)
エニグマ(謎の人、不可解なもの)
ストローク(存在や価値を認める言動)
カドリール(仏:舞曲の一種)
ディオニュソス(激情的、競争的、陶酔的)
ホメオスタシス(生体恒常性)
ブラフマン(梵:宇宙の根本的原理)
ヘルター・スケルター(螺旋型滑り台、混乱)
ルサンチマン(仏:恨み、怒り)