「淳はさー」

「んー?」

「久々に会えたのに嬉しくないわけ?」

「んなことねぇよ」


桐青に通う俺の彼女。中学からの付き合いで卒業間際に告白されて、俺も本当は彼女の事を気にかけていたこともあって承諾の一言を告げたのはいいけど、その時はじめてお互いの進路が違う事に気付いた。名前は「わたしは矢野と進路違う事くらい知ってたよ」とにこりと笑ってからそれでも矢野のことが好きだから。と一言言われれば落ちないやつなんかいないと思う。少なくとも俺は。今日は久々のオフで二ヶ月ぶりくらいに名前の家にお邪魔してる。ほんというともう三年くらい付き合ってるのに二人きりは未だに緊張する。まったく情けない話だけど。


「だったらなんで人のベッドでそんなくつろいでんの?」

「んーお前の匂いするから」

「なっ!変態!!」


そういって顔を真っ赤に染めて自分の横にあるクッションを投げつけてきた。


「いってえ!」

「ばーか」

「なっ」


そういってすかさず投げられたクッションを投げ返すと運悪く顔面にぼふっと当たった。あ、と思ってごめんと謝ろうとする前にベッドに名前がのそのそと入ってきて「淳に毛布あげないから!」と俺の温もりでせっかく丁度いい温度になった毛布を取り上げられた。つーか、高校三年にもなって俺らなにやってんだろ。それ以前に横になってすこし捲れてるスカートから覗く白い足とか、ワイシャツの開いた隙間から覗く胸元とか、久々に会ったらまた可愛くなってるし。そういうとこにどうしても目がいってしまうのは二ヶ月振りに会ったからだろうか。


「なあ」

「毛布ならあげないか…っん、」


軽くキスして上に跨がって「ちょっと、」と少し捩る彼女の首元に甘く噛み付いてカーディガンをたくしあげてワイシャツのボタンを器用に外しながら下着をずらして丸みを帯びた丁度真ん中を親指と人差し指で摘まめば「…んあっ」と小さく甘い声が漏れた。スカートに手を入れて下部を布越しに触るとさっきよりも艶っぽい声を漏らす。


「もう濡れてるけど、名前のが変態なんじゃない?」

「あ、つし…あぁっ、ん」


下着をずらして直に秘部に指をぐちゅ、と厭らしい音を立てながら入れ込めば身体をびくんと揺らした。そして一番敏感な部分をきゅっと摘まむとさっきよりも大きくびくんとはねる身体。


「!…ひぁ、淳そこ、だ、めだって、んっ」

「ここ、好きなくせに」

「んぁっ、それ以上触ったら、だ、めっ」


下着を足首まで下ろして指を更に奥までいれて抜き差しすると同時に彼女も厭らしく声を漏らす。やばい、そろそろ、俺も限界かも。とろとろになったそこから指を抜けばとろりと指に絡み付いた。少し涙目になってる彼女の耳元で「射れるよ」と言えば彼女が小さく「ん、」と首を縦に動かしたと同時にかちゃりとズボンを下ろして射れるのにはもう充分なくらいに反り返っているソレにゴムを器用に着けてから彼女の秘部にあてがえば久々の感覚にぶるっと震えて今にも出そうになった。


「っ名前、っきもち、」

「ひぁあっ、んん、」

「お前んなか、やばい」


腰を前後に動かすと「あっ、…んぁあっ」と動きに合わせて声が漏れていて俺の下できもち良さそうに喘ぐ名前を見て更に限界に近付いた。


「っはぁ、ごめん、もうイきそ…っ」

「ふぁ、っん、わたし、もっ、…あぁっん、」


動きを早くして更に奥まで突いて彼女の中で白濁のものを吐き出した。隣でぐったりとしてる名前の頭を撫でながら軽くちゅ、と額にキスをすると彼女はふんわりと笑った。


「なー」

「んー?」

「大好き」

「…ばーか、わたしも大好きだよ」