VSフェーリ
「センパイはワタシのものよ…アナタなんかに渡さないわ…」
「ごめんね、別にフェーリちゃんからレムレスを取りたい訳じゃなくてそいつから貸した宿題のノートを返して貰いに来ただけなんだけど…」
「騙されないわ…どうせそこからワタシの見れないような不健全なコトをやらかすっていうのは分かっているのよ」
「いやいやそれはないよ」
「フェーリ、とんでもないことを言うのはやめようね」
「…センパイ」
「そうだ、レムレス今日授業で作ったクッキーあげるね」
「!!通さないわ…」
「うーん、こまったなぁ…せっかくのクッキーがフェーリに阻まれてとれないよ…」
「今後一切ナマエはワタシを通してセンパイと会話したりすることよ…プレゼントもね」
「えっと、じゃあクッキーを渡してもらえる?」
「…センパイ、これ調理室の床に落っことしたうえに虫がついて汚れたけど捨てるのが勿体なくてセンパイをコンポストに使おうって魂胆のナマエ作のクッキーよ」
「いや、こんな至近距離だったしナマエの声聞こえてたからね」
「とんでもないこと言うね、フェーリちゃん…」
「センパイを手に入れる為なら何でもするのよ…」
「あ、これもだった。はい、フェーリちゃん」
「もう汚いクッキーはセンパイに渡したわよ」
「いや、これはフェーリちゃんにあげる分だよ。
レムレスに会うとたいていフェーリちゃんやクルーク君が居るから3人分作ってきたんだ」
「…………」
「もしかしてフェーリちゃんにあげてもレムレスに流しちゃうのかな?
そうだったらちょっと困るなぁ」
「今日は…カンベンしてあげるわ…」
「え?なに?」
「今度こそ負けないんだから…!」
「あっちょっと待って!クッキー忘れて…あー行っちゃったかー…」
勝ち!
「フェーリがナマエを呪わんばかりの剣幕で僕のところにナマエのことを聞きにきたんですけど…負けないわって…」
「何の勝負だろうね。あ、クルーク君よければクッキーどうぞ」
「ど、どうも」
*20111026