宇宙船で2人きり



「ボクを選んでいれば無駄なギセイは無くテ済んだのにネェ?
まあ今更だし、どっちにしろこうなってただろうケドネ?」


楽しそうにクスクス笑うと転がる仲間だったものを踏みつけ、こちらへ近づく。
浮遊する手は私の腰へとあてがわれ、否が応でも私は彼と距離を縮められた。


「おいでヨ、ナマエ。
ずーと楽しいコトしょうヨオ」

目は爛々と光り、幼稚さが目立つ口調にその行為は、まったく似つかないかまたは幼稚だからこそ狂っているのに気づかないか。
そして私は狂ってしまったかつての親友の姿を否定するように意識を手放した。

寂しいという声が二人ぼっちの船に木霊したように聞こえた。



*2012/06/17
マホロアさんどストライクでした。野心家系カタコトボクっ子
原型派です


 
 
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