short | ナノ
みんな大好きお正月!
意地張り合い羽根突き
レムレスと羽根突き
年女のドラコ
1
「りんごちゃんから聞いたんだ、お正月は特別な遊びをするって。
で、今回は外で楽しめる羽根突きなるもので闘志を燃やそうじゃないかクルーク!
ちなみにぷよミントンの要領で出来るよ!」
「(ぷよミントンなんて全然できない…けどこのノリの手前でそんなこと言えないじゃないか…)
ふん…キミなんか勉強と同じくらい運動が出来るクルークさまが叩き潰してあげるよ!」
「(なんだと…!?勉強だけのもやしメガネだと思って勝負を仕掛けたのに…?!どうしょうもう引き下がれない…!)
私なんか!かつてぷよミントンの女王と呼ばれたんだからね!」
「(まさか…野生児だとは思ってたけどそんなあだ名を貰うほどに出来たなんて…!?)
僕だって!今はしないけど小さい頃は毎日のようにやってたからね!レムレスに一緒にやって貰ってたし!」
「(無理無理!何が女王だよ!真面目に10回以上続けて返せたことないからね!?強がり過ぎた!)
ふん!それぐらい普通だよ!
私なんか一週間前までは普通に毎日やってたし?」
「(確かにレムレスに教えて貰ってたけど、レムレスに10回以上連続返せたことがなくて苦笑いされたのに何言ってんだ!)
あとで泣いても遅いよ?
今ならハンデをつけてあげてもいいんだよ?」
「(んな訳あるかぁぁ!!1回やって諦めた奴が毎日やれるか!クルーク凄い自信あり気にこっち見てるよ!無理無理勝てないよ!)
へん!ハンデが必要なのはそっちじゃないの?」
「(何言ってんだ!ハンデが欲しいのはこっちの方だって!無理だって!ほら!封印の書の魂も笑ってるし…)
ふん…知らないよ?
ボロボロになって泣いても知らないからね!」
ある意味以心伝心
「さっきからあの2人は何をしてるんでしょうか…。掛け合いばっかりしてるけど羽根突きしないのかな」
「見栄の張り合いみたいだよ★」
2
「シグからよくわからないものを貰ったよ…魂のクルークの型に顔とかのパーツがバラバラにとれてるよ何コレ?」
「これは福笑いって言うんだよ。目隠しをして顔のパーツをいかに上手く置いて顔を完成させるかを競うんだ」
「へぇ、それはまた面白そうだね」
「やってみる?
上手く出来たらたくさんお菓子をあげよう。
上手く出来なかったら残念賞でお菓子を多めにあげようね」
「お菓子はお決まりなんだね…
まあいっか、やってみるよ。
で、最初にどうするの?」
「まず目隠し。
僕がやってあげるね」
「うん、ありがとう。
…でもちょっと結ぶのキツくない?で、次は?」
「次は僕に抱きしめられる」
「ふむふむ…
……は!?」
「ほーら、ぎゅーっ」
「うわっ!
ちょ、レムレス!離して!」
「嫌だよ。
今ならそこまで抵抗出来ないし、今年初の抱き締めだよ」
「ハグだけならいいけどレムレスの場合ハグだけじゃ終わらないのを分かってるから嫌なんだよ!」
「あ、分かっちゃった?
じゃあ初ハグもしたし、このままもっと気持ちいいことしょっか」
「うわっ何処触ってるんだっ!ヘンタイ!うわぁぁ」
3
「うわぁぁぁん!!」
「へぶっ!?」
「がうぅ…ごめんよぉ、
大丈夫?」
「なんだ、ドラコか。
大丈夫大丈夫!ちょっと星が頭の周りでちかちかして、ふわぁってしてるだけだよ」
「それってちょっとじゃないよね!?大丈夫じゃないよ!?」
「うん、大丈夫、だいぶ焦点が合ってきた。
何があったの?はだばたしちゃって」
「それが大変なんだよ!
ウィッチが尻尾を薬の材料に使う為にちょーだいって追い掛けて来たのを他の人が見て、自分のいいように解釈したらしくて魔力が増えるだの美容にいいだの言ってみんな追い掛けて来るんだ…」
「うわぁ……
勘違いが得意技の魔導学校の子たちに追いかけられてるのか…」
「尻尾は一本しかないからとられたらどうすればいいか分からないよ……」
「みんなが飽きるか忘れるのを待つしかないかなぁ……」
「そんなぁー……」
「ぐぐぐ!」
「あ!ドラコいた!」
「うわ!アルルだ!
尻尾はあげないよ!」
「あっ!待って!そっちには下り坂が…!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
「……転がっていった…」
「ぐぐ?」
「あれ?ドラコは?」
「尻尾なんてあげないよ!って逃げようとしてそこの下り坂を落ちていったよ」
「あー……」
「アルルも尻尾?」
「ううん、今年は辰年だからドラコの足形でも貰おうかと思ってね」
「あ、そっか今年辰年だっけ」
「ぐぐ!」
多分まだまだ追われるだろうね…頑張れドラコ。
*拍手設置期間
2012/1/3〜2012/09/01
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