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赤茶がかった無造作ヘアー。
あやしく光る赤い双眼。
ワインレッドとヴァイオレットの長いマント。
後ろでうっすらと揺らめく赤い魂。


彼を見て思うことは1つ。


「赤色が好きなんだね?」


「阿呆だ阿呆だと思っていたがそれ以上のようだな」


「ここまで統一してるものだから好きなのかと」

「短絡的だな」


「じゃあそんなキミに素敵なプレゼントをあげようじゃないか。喜び過ぎてむせる程泣くといいよ!」


「お前を泣かしてやろうか」


「じゃっじゃーん!トマトを初めとした赤色野菜のジュースだ!いわゆるトマトジュースだよ!」


「お前はこれをやって喜ぶとでも思うのか?」


「いや、だってキミ赤好きだろ?」


「もう決定事項なのか。
正直に何でそれを渡すのか言ってみろ」


「お母さんがあんたは野菜を取らないからせめてこれでもとっておきなさいって鞄に入れたから困っちゃってね」


「あげく好意でもないのか」




あやクルといっしょ



「ハイドレンジア喰らいたいのか貴様」

「さっきシェゾにアレイアード喰らったばっかりだから遠慮しとくよ」






*20111005




 
 
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