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「秋のは身に脂肪が詰まってていいけど私は冬に食べるのも好きだなぁ」


「ナマエサカナ好きだよね」


「うん、今も食べたいくらいだよ。
今日の夕飯もお魚にしょうかな。良ければりんごちゃんもどう?」


「私は昨日アジだったので遠慮します」


「あらそっか…アジもいいなぁ…」


「ちらちら」

「(まぐろくんからただならぬ視線を感じる……話を振れってこと?)」


「ブリもいいしシャケもいいなあ…」


「あの、」


「ん?」


「他のサカナで好きなのって何かある?」


「ハマチとかサンマとかみんな好きだよ!」


「そっか…(マグロを的確に言わせろってそんな無茶な…)」


「あっ、忘れてた!」


「えっ何ですか!」


「どーも私マグロだけは駄目なんだよね」


「……………」





「どうしたんだねまぐろくん。いつになく萎れているな」


「……この世の厳しさを身を持って学習したところですよ」


「?」




*20111107




 
 
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