「アドバイスすることは自己顕示欲があってできることである」

「ん？」


「いたずらに乱すその心」


「んん？」


「シナリオ通りにはいかず」


「んー？？？」


「手探りで歩く闇の中」


「あやクル？」


「ルールは破る為にあるのかと聴く」


「さっきからなんなんだい？」

先ほどからまるで関連性のない文をたどたどしく音読する彼を見上げるとほんのりと頬が薄桃色だった。

ひし、ときつめに抱きしめられる。


「ナマエ」


「ん？」


「なんでもない」


「なんなんだ？」


まあ暖かいからいいか。



アいシ手ル。



*20111012

　

　

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