その他 (2/4)
美味しく食べてあげる2

乳首の周りをするすると円を描くように指先でなぞる。その度にしっかりと反応してくれるから、不覚にも可愛いと思ってしまった。
橘は未だに泣き止まない。新しい涙が溢れては頬を伝う。何となく舐めてみたら、ただしょっぱい液体だった。

「っひ…!ん、ッ、はぁ……!」
「橘、乳首触ってほしい?」
「………………」
「黙ってちゃ分からないだろ?」
「…………って」
「え?」
「ち、乳首……触ってほし…い」
「いいよ。触ってあげる」

掌で乳首を転がすと、橘は驚いた顔をして「えっ…?」と困惑を漏らした。
本当は直で触ってほしいんだけど、俺はそうしない。だって、触って、としか言われなかったから。

「なん、で……ッ、ふァ…!」
「何か不満があんの?」
「……直接、触って…ほしい」
「よく言えました」

いい子にはご褒美をやらなきゃな。一つ一つボタンを外すのが面倒なので、持っていたサバイバルナイフで引き裂く。
それに一瞬にして橘の顔が真っ青になった。あれ、萎えさせちゃった?安心させるようにキスしながら、「違うから」と笑って見せた。逆に泣きそうになってた。あらら。

「ナイフは橘に使わないから」
「あッ、んん…っ、舐め、ちゃ、やぁ…!」

乳首をじゅるじゅると吸い上げるように口をすぼめる。今までない強い刺激に、橘はまたボロボロと涙を落とす。
そして一際強く吸い上げた時に、身体がぐっと強張った。下を見たら大きな黒い染みができていた。どうやら吐精したらしい。

「ははは!橘、胸だけでイけたね」
「はっ、は、っ、うそ……」
「嘘じゃねえよ。はい、ご開帳ー」
「や、ああ…!」

ベルトを外してスラックスを脱がす。無難に緑のチェックのトランクスだった。ここはブリーフ…ってこれは竜ヶ崎だったか。
そのトランクスの股の部分を先ほどのナイフで切る。予想通りに白い白濁液にまみれた橘のが出てきた。

「ひっく…やだ、うそ……あッ!」
「嘘ならよかったな。じゃ、解しまーす」
「なに、して…っ!?」
「なにってナニだよ。今からここをゆるゆるにして、俺も橘も気持ち良くなろうプロジェクト」

怯える橘に俺はニッコリと笑った。やめろよ、そんなに怯えられたら興奮するだろ。




「っはあ…も、むり……、あ!」
「無理じゃないって。まだ二本だぞ?拡げなきゃ俺のちんこ入んないって」
「…っ!く、あぁ…っ」
「やっと三本目。橘ー息しろよ?」
「や…はあ、っ、うう……!」

橘の中は、力が抜けずにめちゃくちゃに締め付けてくる。軟膏でぐちぐちと柔らかくしてるのに、本人は歯を食いしばり、俺のシャツにすがり付く。
どうにか緩めなければ、と指を奥に進めていたら硬いしこりのような物にぶつかった。その途端、橘は女みたいに甲高い嬉声をあげた。

「ひっ、ああ!だ、め…っ!そこっ、ぁ!」
「ここが橘の前立腺ってやつか。中きゅんきゅんしてる」
「はっ、あう…ンっ!あッ、やだ、おかしくなるからぁ…っ!」
「おかしくなったら、ずっと俺が橘の性欲処理してやるよ」

そのしこりを潰す勢いで押すと、橘は声にならない叫び声をあげて喉仏を晒し、背を反らしながら射精した。
びしゃびしゃと彼の腹が彼自身によって、汚されていく。その光景を目の当たりにしただけなのに、俺の下腹部に熱が集まるのを感じた。

「橘、生きてる?いまから挿れるね」
「はあっ、はあっ……、まって、まだイったばかりなのに…っ!」
「もう待てない」
「ああああッ!はっ、くぅ、ア…!」

ゆっくり、ゆっくり挿れたのに、橘はまた吐精した。爪先は虚を蹴るようにもがいている。よほど強い快感だったらしく、涎が口の端から出ているのに気づかない。
まったく、コイツはどこまで俺を煽れば気が済むんだ。

「おーい、橘?」
「あっ、ふ、んん…。俺、いま……」
「またイってた。っ、はあ…橘のナカ、きもちいー」
「ン!ッ、はあ、も、またイきそ…っ!あっ!なんで……」
「次は一緒にイこう」

額に汗で貼りつく髪を優しくかき分けてやると、橘は垂れ目を嬉しそうに綻ばせた。…コイツ、レイプされてるのに喜んでる。
俺も最初は竜ヶ崎を奪った報復だったが、いつの間にか橘と身体を、肌を擦り寄せることに抵抗が無くなった。

「ねえ、橘はきもちいい?」
「う、ん!きもちい…っ!ん、はあッ!」
「そっか。っく、もう、イきそ…っ!」
「はァ、あッ、俺もっ!イく…ああ――っ!」

目には見えないが、どくどくと橘の赤くなったナカに白い白濁とした俺の精液を吐き出す。橘が出した精液は、さっきよりも薄くなっていた。
俺は堪らなくなって、仰け反る橘の鎖骨に噛みついて痕を残した。

「はっ、はあ…っ、ふ……」
「橘、めちゃくちゃ喘いでいたな」
「……うるさい」
「ごちそうさまでした」

じとり、と橘が気だるげな視線を送ってきた。それを見てまたヤりたいと思ったのは、俺の心中に留めておこう。

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