「ゆらちゃん、こんにちは」 「こんにちは…ってえぇ!なまえさん?なんでここに…」 「あはは、今日はちょっとした用事でね、はいコレあげるね」
なまえはゆらの腕をグイッと引き、その掌の上に袋を乗せた
「な、なんやコレは」 「さぁ何でしょう」 「…ん?甘い匂いがする」
答えないなまえを怪訝するような眼差しで見た後、その袋を顔に近づけ匂いを嗅いでいた
なまえはその反応に満足したように、ササッとその場にゆらを残して去っていった
「よし!残るは彼のみだ」 「ほぉ…俺を一番最後にするとは、いい度胸だな」 「うげっ」
小さく拳をつくり気合いを入れていた所に背後から最終ボス…ではなく竜二サマご登場
なまえはダラダラと冷や汗を流し、恐らくご立腹だろう竜二の方に、振り向くに振り向けない状況になった
「なまえ、さっさと渡した方が身のためだぞ。それとも…」 「ははははい!これ竜二の分、ではっ」 「待て」 「ギャアアアア」
ぱぱっと渡して逃げようとしたなまえの襟元を掴み逃がさない
竜二は不適な笑みを浮かべてなまえを振り向かせると耳元に口を寄せた
「あとで仕置きだ、覚えてろ」
低く色気を孕んだ声になまえの顔色は真っ青になった
「お返しもしないとな」 「うわぁぁぁぁん」
半泣きで走り去っていくなまえを尻目に竜二は揚々とした態度で笑っていた
「ドS、鬼、悪魔、」 「そうか。なまえはそんなにキツい仕置きを希望か」 「ギャア不法侵入ぅぅぅ」 「あぁ?親の許可ならとった」 「お母さぁぁぁぁん!」
その後なまえがどうなったかはご想像にお任せします
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