すきっぷ | ナノ

ふぁいぶっ!



「第五回子供会議ー!ぱちぱちー」
「とうとう自分で拍手音言い始めた」
「ぱちぱちぱちー ひよりさん、もう議題がないでーす」
「ふっふっふっ 今回は一番大きな議題になるよ」
「どうせくだらねーことだろ」
「くじ引きでいたずらしよー!」
「予想以上にくだらなかった」
「くじは作ってきたからねっ 誰に、何をするかそれぞれ引いてもらいます」
「何をするかがひよりの考えたことだけじゃつまんなくね?」
「ミーも内容決めたいですー」
「そう?じゃあみんな一枚ずつ書いて入れて良いよ」
「…君達、自分が引くことも考えて書きなよ」
「大丈夫大丈夫」
「ミーは何を引いても全力でやりますよ」
「はいみんな入れたー?まずこっちから誰をターゲットにするか引いてね」
「…僕はルッスーリアだね」
「げっ、変態親父ですー」
「あ?俺がスクアーロかよ …てことは」
「やったーボスだ!」
「喜べるひよりすげー…」
「変態雷親父とかキモー、これで遠慮なく殺れますね」
「自重しろ」
「ではでは次に何をするか!私が一番に引こう!…パイ、投げ?」
「ぶほぉ」
「ちょ、パイ投げとか!命も投げてんだろ!」
「誰がうまいこと言えと」
「ぐっ…ふ、はぁ 笑いすぎてお腹痛いですー えーっと、ミーは…髪型をナッポーにする あれー自分で書いたやつ当たっちゃいましたー」
「お前幻覚でやれるから触んなくてすんで良いじゃん」
「あ、確かにー」
「僕は…、?暴言?」
「ああそれはね マモくんはルッスーリアだからルッス姉の名前で代用すると、ルッス姉に呼びかけられても"うっせえオカマ"って答えるとか、明日の任務は誰々と一緒だよって言われたら"お前とじゃなくて清々する"とか そんな調子でルッス姉に対してだけ毒舌で!」
「…努力するよ」
「最後は俺 スクアーロ…の、財布をとる お前かマーモン」
「なんのことだい?」
「分かりやすいんだよ」
「よし、決まったね!じゃあじゃんけんで負けた人から行こう!」



「せいっ」
「ぶっふぉあ」
「ぷぷ…」
「…うん、お疲れフラン」
「似合わないですねーナッポー」
「似合う人なんて骸さんくらいだよ」
「それにしてもきめぇ」
「後でみんなに写真送るから待ち受けにしておきな 厄除けになる」
「ならないから …多分」
「ならないとは言いきれないですよ、多分人も近寄らないけどー」
「じゃ、次いってみよー!」



「はい」
「…え、怒られなかったの?」
「だって気づかれてないし」
「部屋に置いてあったんですか?」
「んにゃ、ポケットに入ってた」
「ベル一緒に街に行こう」
「とるきまんまん…」
「えーつまんないなぁ フランはあの妖怪に追いかけられたのにベルは気づかれないって」
「とりあえず中身分けようよ 僕は7割もらうから」
「ミー達1割ずつですか」
「貪欲過ぎる」
「お金大好きだなお前」
「もちろん」



「マーモン、夜ご飯できたからみんな呼んできてちょうだい」
「自分で行けオカマ」
「……」
「(ぷっ、お玉落としてるぜ)」
「(マモくんの命令口調とか貴重)」
「ま、マーモン…?」
「なんだい」
「…なんでもないわ」
「気安く話し掛けないで」
「…」
「(ツンデレっぽいね)」
「(暴言を分かってないんですね)」
「僕と話したいならお金出しなよオカマ」
「そんなこと言っちゃダメよ」
「黙れオカマ」
「(オカマって付ければ良いと思ってるな…)」
「(そろそろルッス姉可哀相だから終わりにしようか)」
「(あ、じゃあマーモン先輩連れて来ます)」

「マーモンそれは違う」
「…僕も途中で違うって思ったよ」
「いつもよりちょっとキツイ言葉選べばマーモンはそれで良いのにな」
「なにそれ 僕がいつも口悪いみたいじゃないか」
「それにしてもオカマのあの顔…」
「「笑えたわー!」」
「…楽しそうでなによりだよ」
「じゃ、ラスト行ってきます!」



「ボス!」
「ああ?」
「…機嫌悪い?」
「うるせえカス」
「…スックスック〜にしてあげる〜」
「ぶほあっ」
「はっ」
「ボスが笑ってくれて良かった」
「俺が何したってんだぁあ゙あ゙!?」
「丁度そこにいた」
「クッソがぁ…」
「ごめんね、今のボスに投げるわけにはいかなくて」
「今じゃなけりゃ投げんのかお前は」
「躊躇いなくね!」
「少しは躊躇え!」
「うるせえ」
「ほらいくよスクアーロ またねボス!」

「…ひより」
「てへぺろ」
「何のためにくじ引きでターゲット決めたんだよ」
「だってボス本気でキレそうだったからさ 死ぬのいやじゃん!」
「スクアーロは2回もこの悪戯のターゲットにさせられて、可哀相じゃないか」
「いや、これでも悩んだんだよ」
「そうは見えなかったけどな」
「ボスに行こうと思ったんだけどね 危うく自分との闘い(善vs悪)に負けるトコロだった!!」
「一応聞くけど、どっちが勝ったんだ?」
「善なこと何もしてないですけど」
「え、私にとって善がスクアーロで悪がボスだよ」
「それお前の被害の問題だろ」
「負けること予想すらしてなかったよね」
「善の勝ちしか選択肢ないですよね」
「まあやったことは完璧悪の勝ちだけどな」
「と、とりあえず今回の子供会議これで終わり!」
「あ、逃げた」
「逃げ足異様に速いやついますよねー」
「じゃあ僕も戻るよ」
「俺も寝よー」
「ミーは変態親父の幻覚といてこないとー」
「まだそのままだったのかよ」



「危うく自分との闘い(善vs悪)に負けるトコロだった!!」
「一応聞くけど、どっちが勝ったんだ?」


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