しぃー、と

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「マモくん！」
「…ひより、寝てた？」
「え？うん なんで分かったの？」
「寝癖」
「うお… ちょっと行ってきます」
「うん」
「あ、ちびっこ」
「…呼び方を改めてくれと何度も言っているだろう」
「マーモン先輩」
「なんだい ひよりなら洗面所に行ったよ」
「おー先輩えすぱー？」
「君の考えていることくらい分かるよ ひよりの声が聞こえたから飛んできたんだろ」
「ミー魔法使いじゃないから飛べないですよー」
「…君と話していると疲れる」
「マジですかーそれは残念」
「じゃあ僕は行くよ ひよりはよろし、ぐぅ」
「なーに話してんの？」
「急に抱き抱えるのは止めてくれといつも言ってるじゃないか」
「だってちょうど良い大きさなんだもん」
「あ、そういえば先輩」
「「ん？」」
「…ベル先輩」
「んー？」
「明日の任務、ムッツリおじさんと一緒だそうです」
「げえー…」
「レヴィのことかい？スクアーロのことかい？」
「マーモン先輩作戦隊長のことそんな風に思ってたんですかー？いがーい」
「まあ確かにスクアーロはムッツリだけどな、ししし」
「スクアーロはオープンな変態でも良いんじゃないかと思う！」
「うお！」
「あ、ひよりさんおかえりなさーい」
「ひより後ろ向いて ここも跳ねてるよ」
「ん、ありがとうマモくん」
「報酬」
「…酷いよマモくん」
「照れ隠しだから気にすんな」
「ベル」
「はいはい」
「あー！！」
「いー」
「う」
「え？」
「おー！じゃなくて！このメンバーが集合したので！」
「もう良いっつーの…」
「第四回子供会議！」
「またですか」
「もうネタ尽きたんじゃない？」
「だからー、この会議はー、くだらないこと話せればそれで満足でしてー」
「うぜー」
「あ、ねえねえみんな先週なにしてた？」
「…僕はずっと休暇だったから調べ物してたよ」
「調べ物？」
「内緒」
「…はーい」
「ミーはおししょーさんのとこに行ってましたー」
「え、フランもお休みだったの？」
「いえ、敵の情報交換です おししょーさんああ見えて幻覚とか得意だから」
「ああ見えてもどう見えても幻覚得意だろうね霧の守護者だし」
「そうですかー？あんな自己主張強い奴が幻覚とか…ってイテテ」
「え？」
「くっそあのナッポーまた力上げやがった」
「え？え？」
「ひよりさんは気にせずー」
「どうせ骸に術をかけられていたんだろう 悪さばかりするからだ」
「自分の悪口に反応して術発動するとかナルシストにも程が、イテ」
「言わなきゃ良いのに」
「フランも大概自己主張激しいけどね」
「それはこの金髪に言ってください」
「あ、そういえばベルは先週なにしてた？」
「任務だぜ、先週どころか昨日まで」
「お、お疲れ…」
「まあただ殺りまくるだけの任務だし 量多くてだるかったけど」
「ベルがだるくなる量とかだいぶだね」
「な だからこうしてマーモンで癒されてるわけ」
「僕はぬいぐるみじゃないよ」
「良いじゃん」
「良くない」
「そういえばひよりさんは先週何してたんですか？」
「え？私？えーっと、確か月曜にスクアーロと任務で、火曜は休みだったから暇そうなボスとお話して、水曜と木曜はルッスーリアと任務して、金曜は…あ、そうだ、花植えてた」
「花…？」
「うん、花壇の」
「花壇ってひよりが育ててたの？」
「そうだよー」
「意外と女の子らしいところあるんだね」
「女の子ですから」
「ていうかミー的には火曜なにしてんだって感じなんですけどー」
「ボスと話すの楽しいよ すぐカスとかかっ消すとか言ってくるの」
「なんでこいつ生きてんだろう…」
「言いたいことはわかるけどその台詞だけだと存在否定されてる気分になるからヤメテ」
「休日は何してたんだい？任務はなかっただろう」
「休日？気付いたら月曜日だったけど」
「マジですか いっそのこと、春まで起きなきゃ良かったのに」
「どう考えても寝過ぎ そんな疲れてんの？」
「いや、暇だしやることないなーって思ってから寝たら起きなかった」
「お腹空かないんですか？」
「わかんない でも月曜起きたら朝ごはんが一瞬でなくなった気がする」
「ああ、確かにひより食べるの早かったね 珍しくおかわりしてたし」
「マモくんには見られてたか」
「ミーも見たかった」
「いや見せ物じゃないんで」
「夜更かしすんなよ 身長伸びねえから」
「うわぁああん」
「ひよりさん小さいですもんね」
「成長期はこれからだよ」
「もうすぐ二十歳だろう 女子の成長期は終わったよ」
「ううっ マモくんはまだ可能性があるからそんなこと言えるんだ」
「え？いんじゃね？俺ちっさめな子好きだけど」
「…ベルってこれだからモテる」
「先輩はこれだからうざい」
「ベルは天然タラシだよね」
「は！？」



「休日？気付いたら月曜日だったけど」
「マジですか いっそのこと、春まで起きなきゃ良かったのに」