すきっぷ | ナノ

いーち



「ベル!フラン!あとちっさいマモくん!」
「おー」
「いますよー」
「小さくないよ」
「よし全員いるね では第一回子供会議を始めます」
「異議あり」
「認めん!」
「あー…なに話すの?てか会議ってなに?」
「さすがベル 一番お兄ちゃんだけあるね」
「喜べない お前に言われると素直に喜べない」
「ひよりさんが褒めてるんだから喜べよ堕王子」
「うっせ」
「ひよりさーん、会議って言ったってただ話すだけじゃないんですかー?」
「正解!私はあなたたちとくだらないことを話したい!」
「くだらないことに時間を割いてる暇はないよ」
「あとでお茶しよう マモくんの好きなケーキ買ってくるから」
「しょうがない1時間だけね」
「やった ありがとうマモくん」
「王子もなんか欲しー」
「ミーも」
「じゃあベルは明日の任務私一切手出さないよ」
「ひよりって俺の喜ぶこと分かってるよな」
「だてに10年以上一緒にいないよ フランはー…何が良い?」
「えーひよりさんが決めてくれないならキス」
「じゃあフランは私としりとりする権利をあげよう」
「やったー」
「…やっぱアホの考えること分かんネー」
「良いから早く話そうよ 時間がもったいない」
「マモくん違うよ もう会議は始まってるんだ!」
「あーはいはい 良かったね」
「マモくんがテンション低いよぉーベルヘルプ!」
「俺しーらね」
「先輩オタスケー」
「って、は!?なにしてんだよアホ蛙!」
「マモくんなんかやった!?フランなんで飛んでるの?」
「僕はただちょっとした幻覚をかけただけだよ」
「フラン術士なんだから抵抗しようよ!」
「えー、だってマーモン先輩めちゃくちゃ強いんですよー」
「フランも強いでしょ!」
「ひよりさんがそう言うなら強いかもー よっ、と」
「む、やっぱり君は好きになれないな」
「ありがとうございます」
「褒めてねえだろアホ」
「…ってか、さっきからアホアホうるさいんですけどそこの金髪」
「あ?やるかガキ」
「よし、ひよりさん会議終わりで良いですか 堕王子ぶっ飛ばしてくるんで」
「よくなーい!!…もっといっぱい話したいんだよ」
「…なに悲しそうな顔してるんだい」
「してないよ…」
「…あークソ なんだよ調子狂うな」
「ミーとならこんなことしなくても、いつでも話しますよ」
「みんな…ありがとう元気出たよし会議再開だねしりとりしよう」
「「「……」」」
「リボーン…じゃ終わっちゃうからリトマス試験紙」
「シンガポ−ル」
「は?え?やんの?…んじゃルート」
「フランだけの権利じゃなかったのかい? トマト」
「とりあえず今日はみんなで楽しもうかと思った 豊臣秀吉」
「島根」
「…ネーム」
「紫キャベツ」
「築地」
「ジャマイカ」
「カード」
「ドーナツ」
「津田沼」
「マレーシア」
「アート」
「トウモロコシ」
「四条 …ねえちょっと待って私がやりたいのはこんなのじゃないんだけど」
「どうしたんですか急にー」
「二、三周しかしてなくね?」
「ねえ、なんでひよりってこんな飽きやすいの?自分から提案したくせに自分で止めてさ」
「さっきからなんで私に対してきついんですか泣くよ ていうか会話までしりとりすんな!疲れる!」
「ルールその1、"ん"がつくまで続ける」
「ルールその2、順番は守る」
「ルールその3、負けたやつはスクアーロの頭を叩いてくる」
「ルールが危険!!」
「…終わり」
「あーあ、ひより罰ゲーム」
「直前に言ったルールを破るなんて馬鹿しかできないね」
「なんなの、なんでみんなちゃんとしりとりしてくれるの」
「ひよりさんがやりたいって言ったんじゃないですか」
「ていうかちょっとつっこんで良い?」
「ん?つっこみに許可いらなくね?」
「はいじゃあまずフラン!」
「はい?」
「なんで地名限定!?そして島根なんてよく知ってたな!」
「この前任務で用事があったんでー」
「次ベル!」
「あ?」
「君やりたいのやりたくないのどっち!?みっじかい単語ばっかり使いやがって!」
「口が悪い」
「うるさい!」
「ひでー」
「最後マモくん!」
「なんだい」
「食べ物ばっかりだったね!お腹空いてんの!?ドーナツ食べたいの!?」
「買ってきて」
「後でね!!」
「…満足?」
「うん とりあえずお腹いっぱい」
「俺お腹空いてるからチョコケーキ」
「じゃあミーはグミで」
「それでうまいこと言ったつもりか!」
「「悪いこと言ったつもりだ」」
「…君たちアホなの?」
「てかひよりの方がちょっと上手な気がする ムカつく」
「日本人は大喜利の文化ですからね」
「日本人が全員笑い取れると思うなよマフィア風情が」
「最後の最後で全員敵に回したよ」
「お前もマフィアだっつーの」
「あ、ミーちょっとボスとお話しなくちゃいけないんだった じゃあまた」
「ちょっと待ってよフランンンン!!」
「必死」
「笑ったら可哀相だよ 死ぬことが確実なことに抵抗するなっていうのが無理な話だ」
「おお… マモくんが哲学的なことを」
「哲学の意味も分からない子がそういうことを言うんじゃないよ」
「…ごめんなさい」
「うは、ひよりさんが謝ってるウケる」
「キャラ崩れてんぞ蛙」
「じゃあ僕は約束の1時間が終わったから帰るよ 後でね」
「俺もゲームしよー」
「じゃあミーはお散歩行ってきます」
「え、みんな行っちゃうの じゃあ私はボスとお話してこよう ばいばーい」
「「「ひより(さん)ってある意味すごい…」」」



「それでうまいこと言ったつもりか!」
「悪いこと言ったつもりだ」


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