準備と約束


侍さんと忍足に教えてもらい投稿ができる状態にはなった。私が歌えば、ミックスは侍さんがしてくれるらしい。私なんかが初投稿で侍さんにミックスしてもらうなんて…!嬉しさで飛び跳ねたのは記憶に新しい。知識の少ない私でもその有り難さは分かる。

「機材とかって高いんですかね…」
『んー、まぁまぁ… 高校生にはきつい値段やな』
「バイト増やそうかな」
『あ、せやったらうちくる?』
「…え?」
『機材揃ってるし、すぐミックスできるし』
「え、や、でも」
『謙也も呼んだら安心やろ?』
「さ、侍さんの家とか…恐れ多いです…」
『ふはっ 俺もただの高校生やでー』

あのチャットからどんどん仲良くなり、今では二人で通話するほどの関係。声が本当にエロやかでなんでこの人は歌ってみたをやらないのだろうかと思った。聞いたら"歌下手やねん"と言われたが、私は生放送で弾きながら歌っているのを聴いたことがあるんだからな。というかエロ侍という異名は絶対に侍さんの歌を聴いた人が付けたものだろう。弾いてみただけでエロってつけられるなんて…いや、侍さんは弾いてるだけで確かにエロいが…いやいや。

『んじゃ決まり』
「え」
『後で謙也に言っとくから、予定確認しといてや』
「は」
『妹帰ってきたからまた』
「あ…はい」
『ほなな』

強制終了。タブを閉じてそのまま(笑)動画を回り始めた。善哉Pさんはすごく速いペースで曲を作るようでこの前聴いた曲から、もう2曲上がっていた。2曲とも好きだった。侍さんの動画や光速の動画も回ったら、一つ気づいたことがある。二人ともよく善哉Pさんの曲を弾いたり踊ったりしている。二人も善哉Pさん好きなのかな。この前忍足に曲名を言って驚いていたのは忍足も好きだったからか。

「歌、練習しないと」

パソコンで曲を流して歌い、携帯で録音。何回か繰り返し、音程を合わせていった。どうしよう、まだいつ録るか決まったわけじゃないのに、楽しみでしょうがない。

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