今日も部活に精を出していると、パカラッパカラッと聞き慣れない音が遠くから聞こえた。それはまるで、馬が走るかのような音だった。けれどここは立海大附属の敷地内で、厳密に言えばテニスコート。当然、馬なんているはずはない。ならば何の音だろう、と音のするほうを見ると馬がいた。人が乗ってる。しかもこちらに向かって来ている。出来れば見間違いであってほしい、見間違いであってほしい!大事なことだから二回言った、だから、頼むから…!

「キャッホー!幸村元気ー?」

キャッホー!と言いながら馬に乗って来たのは、やっぱり財前礼子だった。他にいないもんな、こんな非常識な夢主。だけど、納得は出来るはずない。何故馬、そして何故乗れる!

「なんで馬なんだよ!」
「めでたいから、お祝いしようと思って!」
「普通に祝えよ!ていうか何のお祝いを…」
「分かってるくせに!フッフッフー今からパーリーよ!」
「まあ分かってるけ…て、パー、リー…?」
「そう!レッツパーリーヤーハー!」

なんでいつもそんなに楽しそうなんだよ財前礼子。パーリー、って、なんなんだよ…!聞きたくないけど聞くしかないんだよな、俺しかいないしな聞くの!

「パーリーってなんだよ!」
「えっ、またまたーすっとぼけちゃって!」

けらけら、と馬の上で財前礼子が笑う。コイツどうやったら呪えるんだろう。どうやったら不幸になるんだろう!
分からないから言ってる、と反論しようとしたその時、低い声がどこからかその邪魔をした。

「幸村アアアアアアアア!!!」

真田だ。何がしたいんだアイツ。アホか?アホなのか?でかい声を出すな!うるさい!
しかし、なんだ…この胸が疼く感じは…!何か、俺は大切な何かを言わなくてはならない気が…!財前礼子がにんまりと笑った。

「パーリーってのはパーティーのことだよ!それよりもー、ゆーきむらっ!お?」
「お?」
「おや?」
「おや…」
「おやか?」
「おやか、親方様アアアアアアアアアア!」

ウオオオオって、ハッ、そ、其れがし…ちちち違う!俺は今一体何を…!

「戦国BASARA3、発売おめでとうございました!」
「財前、パーリーに行くぞ」
「二万ヒットのお祝いパーリーじゃないのかよ!」

「20000hit
 ありがとうございました!」




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