ちょっとしてない柳生3

「柳生、なんではみだしてるの?」
「仰っている意味がよく分かりません」
「なんで?」
「ですから、分かりません」

はみだしている柳生に語りかける。
何かが変だ。
いつもなら柳生と話すだけでもイラッとくるのに、今は愛しささえ感じられる。

「なんで柳生なのに…全然イラッとしないの…?」
「…くっくっく、やーっぱ本物の柳生の存在感は(鬱陶しい的な意味で)桁違いじゃのう」
「ななななん…だと…どういうことだ…!ハッまさか!」
「くくく…」
「今まで柳生に成りすまし、はみだしていたのは…仁王!コート上のペテン師…仁王!」
「…プリッ」



♪テレレレテレレレテーッテッテー



仁王だった…