あとがき

あとがき



大倶利伽羅さんへの気持ちが抑えられずに書き始めたこのお話も、こうして完結させられて無事にこのサイトに載せることが出来たことを本当に嬉しく思います。

今更ハマったんですか?
なんて言われるかもしれませんが、本当に今まで縁がなかった筈なのに、ある時ふと画面の向こうで目に入った彼に一目惚れをして、その世界に飛び込んでから笑ってしまうくらい簡単に手を引かれてしまったのは今では良い思い出です。

この桜梅桃李に出てくる刀剣男士達は、皆私の本丸にて顕現してくれたメンバーなのですが、それもあってとても愛着のある刀剣達ですね。

話を書く時に一番初めに思いついたのが、この「桜梅桃李」というタイトルなのですが、これは私が昔から好きな言葉だったのもあって、このお話も少しその意味になぞって作り上げました。


「桜」も「梅」も「桃」も「李」も、同じ「花」で、近いけれど決して同じ「花」ではない。
自分らしく花を咲かせているから最大限に美しく咲けて、それぞれに魅力的な特徴がある。
その存在に生まれたからには精一杯、自分らしく生きていけばそれでいいのだと言うこと。


刀剣も審神者も、違う存在ではあるけれどそれはお互いに生まれた意味をちゃんと持っているから、その通りに生きればいい。
運命というものは存在して、何度でも何度でも巡り巡って出会えるから。


そんなお話でした。
そしてこれは余談なのですが、「頑張る」ということが最後まで分からなかった珊瑚は歌以外のことでは結局一度も素直に「頑張った」という言葉を作中で使用しておりません。

これはわざとなのですが、彼女の頑張りを認めてくれるのは大倶利伽羅…彼女が愛して、彼もまた彼女を愛してくれた、くーくんだけだから。という意味合いがあります。
なので珊瑚に対して「頑張った」と言っているのも作中ではくーくんだけなんですね。


このサイトにある他の作品に比べると少し短いお話でしたが、毎度のようにまだまだこのお話の人物達で書きたいお話は沢山あるので、短編集という形で別のページを作って色々と書きたいなと思っているので、お暇がある時には是非そちらも読んでもらえると嬉しいです。



では、長くなりましたが、ここまで桜梅桃李を、珊瑚とくーくん達のお話を読んでくださり、本当にありがとうございました!
またいつでも、何度でも。
桜梅桃李の皆に会いに来て下さると幸いです。





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