「あぁ、誰かと思えばその着物…、
水蓮じゃないですか」
「…どぉも〜」
ゆっくり振り返って、鬼灯をみた水蓮は引きつった笑顔を見せた。
火花チルチル見つめ合い。
二人の視線が混ざり合うところにパチパチと跳ねる火花が見える。
「水蓮は獄卒復帰するの?」
なにか危ない空気を感じとった大王が慌てて口を開く。
水蓮は、うーん、と顎に手を当て目を瞑った。
「少し見て回ってきましたが、人数足りてますよね」
「うんまぁ、困ってはない、よね?
鬼灯君」
「人員不足の報告は今の所来てません」
「だったらどっか他のところ探します〜」
水蓮がそういうと大王が、えー!?と声を張り上げた。
「なんでなんで!?
足りてはいるけど多いわけじゃないんだよ!?
不喜処とかギリギリだし!!
また一緒に働こうよお!!」
「いやー、でも…」
「閻魔大王第一補佐官を二席にしましょう」
鬼灯は涼しい顔でさらっと言った。
この突拍子も無い提案に閻魔大王も水蓮も耳を疑った。