02

「閻魔大王〜、お客様です〜」


報告書を届けに来た獄卒の声が閻魔殿に響く。


「えぇ?お客様?」


予告のない客人に首をかしげる閻魔大王。
普通、来客は一報あるものだが今回の客人はそれがなかったため閻魔大王も把握していなかった。


「お久しぶりです〜」


客人として閻魔殿に通された女は、楽しそうに手を振った。
それを見た閻魔大王の目はゆっくりと大きく開いていった。


「あ、覚えてます?私のこと?」

「あ、あ、あたりまえじゃないか!」

「まぁ、覚えていなかったらその目ぇくり抜いてますけど〜」

「君も相変わらずだねぇ」


物騒なことを言いながら女はうふふ、と可愛らしく笑った。
物騒なことを言われながら閻魔大王はあはは、と嬉しそうに笑った。


「閻魔大王のお知り合いだったんですか」

「彼女はここの昔からの獄卒だよ」

「今は無職ですけどね〜」


女は地獄の制度が整う前からここにいた鬼神であった。
名を 水蓮 という。




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「見えない臓器の名前は」
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