07

「あの、そういえばお二人ともなにか用があったんじゃ…?」

「あぁ、そうでした
私は頼んでた金丹を」

「私はおみやげ届けに来たんですけど、やめときますね〜」

「えー!なんでなんでー?」


桃太郎はつくづく思う。
なんでこの男が女性にモテて、
どうしてこの男が神なのだろう、と。


「じゃあ、これ冥土の土産にでもどうぞ」


ガシャーンという破壊音とともに、
鬼灯の手から放たれた金棒によって吹っ飛ぶ白澤。
水蓮は呑気にも感嘆の声をあげ、手を叩いている。


「僕は死なないし!
お前からの土産もいらないし!
水蓮からのってのが重要なんだよ!」

「というより、水蓮
あいつには土産物があって私にはないんですか」

「どうして鬼灯にあげなきゃいけないんですか〜」

「あの白豚より下に見られているのが心外ですね
お前みたいな腐れアマに」

「お褒めにお預かり、光栄です
閻魔のお犬様」


喚く白澤。
冷ややかな目で見下す鬼灯。
にっこり見上げる水蓮。
ガタガタ隅で震える桃太郎。
なんともいえないシュールな現場である。


「なんか…、鬼灯様が女性に暴言吐いてるの初めて見ました」

「女性に限らず無害な方には普通に接してますよ?」

「私も無害なんですけどね〜
ハイスペックすぎるが故に、嫉妬の対象になってしまいましたかね〜」


鬼灯は無言で金棒を横に振り、あっという間に水蓮をぶっ飛ばした。
きっとこの女性に鬼灯様は言葉だけでは勝てないんだ、と桃太郎は悟った。


「桃タローくん大正解
アイツと口で肩並べられるのは水蓮くらいなんだよ」


大丈夫?と笑いながらぶっ飛ばされた彼女に手を差し伸べる白澤。
ブツブツ言いながら白澤の手を握って立ち上がる水蓮。
女性なのに、しかもあんな重たい金棒で殴られたのに普通に立ち上がる彼女に桃太郎は驚愕の声を上げた。


「アイツが水蓮を殴り飛ばしてくれたおかげで難なく手を握れ…グハァ!!!!!」

「あ」

「くたばれ白豚」


またも鬼灯の手から放たれた金棒は、白澤の頭にピンポイントでヒット。




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