memo | ナノ

Diary

 May

スカルさんと五月




「5月ですねぇ!」
「何時にも増してテンションたけーな」
「何たってゴールデンウィークポイントですからね!」
「何だそのものすごい弱点みたいなの!?」
「そして待ちに待った子供の日ですよ!」
「お前が待ち望んでんのかよ! お前もう子供じゃねーだろ!」
「若々しい心って大切ですよね」
「ただ単に精神年齢が低…
「ここに、今日のおやつの柏餅と青酸カリがありまーす」
ごめんなさい」
「確かに、何故大人の日がないのかというのは常々疑問ではありますが」
「そうだな」
「でももういいんです。子供の日っつっても大人もお休みですから」
「まあな」
「あ、そう言えば、男の子が大きくなれるように願って泳がすこいのぼり、スカルさんが上げたいなら上げますけど、どうします? 大きくなりたいですか?」
「お前何でそんな説明口調なんだよっていうか最後のは喧嘩売ってんのか!」
「売ってないですよぉ」
「じゃあ何で半笑いなんだよ!」
「ただ、小さい男のままじゃ嫌かなぁって」
「含みのある言い方すんな!」
「むくみ?」
「ふ・く・み!」
「まあ、年がら年中ライダースーツにヘルメットの子供なんて、どんなに願っても大きくはなれませんよね」
「何だと!」
「大丈夫ですよ、スカルさん」
「…何がだよ」
「いつか、たとえ小さくても見た目不審者でも、ありのままのスカルさんを受け入れてくれる人が現れますよ」
「おいその生暖かい目今すぐやめろ!労るように肩に手を置くな!」
「さて、夕飯の買い出しに…」
「俺の話を聞けー!」
2012/05/02 00:43

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -