memo | ナノ

Diary

 いつの間にか

スカルさんと二月




「もう2月ですねぇ、スカルさん」
「そうだな」
「鬼は外ぉぉぉお!」
「ぎゃぁぁあ! おまっ、待て…痛い! 豆痛い! ていうかお前これ枝豆じゃねーか!」
「え……あ、本当だ」
「わざとらしく驚いた顔すんな!」
「だって、豆撒きのためとは言え、誰かの皮膚剥がすのは忍びないじゃないですか」
「そっちの豆じゃねーんだよ! つーか普通に炒り豆撒いとけよ」

べしゃっ

「ぎゃあぁぁあ! 何だこれ! 生臭い!」
「え? だって節分って好きな人に向かって鰯の頭投げつける日ですよね」
「ちっげーよ! 何か色々混ざり過ぎてただの嫌がらせになってんじゃねーか! 投げんのは豆だよ! 鰯は柊に刺して戸口に飾るんだよ!」
「あ、スカルさんに柊刺せば良いんですか?」
「それは止めろまじで痛い」
「というか正直、鬼は外福は内どころか個人的にスカルさんが居なければむしろ鬼バチコイみたいな」
「お前はぁぁあ!」
「冗談ですって(笑)」
「(笑)ってなんだよ! うぜえよ! うぜえよ!」
「ウザいっていう奴がウザいんですよ」
「小学生か!」
「1歳児よりは高いレベル」
「うるせー! ていうかお前オレの部下だろ!? 部下だろ!?」
「いつの話ですか」
「現在進行形だよ! 上司のことバカにしすぎだお前は!」
「愛ゆえ」
「…!」
「だったらどうします?」
「違うんかい!」
「ふふふふ、そんな可哀想なスカルさんにはチョコレートをプレゼント」
「…!」
「6つの内、ひとつはハズレです」
「ロシアンルーレット!?」
「中には毒物が」
「殺す気満々かよ!」
「入っているようないないような」
「曖昧!」
「間違えて全部にいれたような」
「食えねーじゃねーか!」
「大丈夫です。死なない程度なんで」
「そういう問題じゃねーよ!」
「じゃあどういう問題なんですか!」
「ええっ、逆ギレ!?」





もはやスカルさんじゃなくてよくね
2012/02/04 19:10

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