自分が世界の中心だと思っているような、まるで女王様のような性格で。
容姿は身長が173センチ、色白。肩までのばした髪の毛は純日本人の真っ黒な艶やかな色をしていてとても美人。
黙っていれば女性のように綺麗で、おとなしそうにも見えるのに。

「瞬、ご飯」
「あきちゃんまだできてないよ…」

あきちゃん、と呼ばれたのが先程の黒髪美人な彼氏。
本名の我妻明人(わがつまあきひと)からあきちゃんと呼ばれるようになった。
瞬はそのお相手で、笹平瞬(ささひらしゅん)。
身長は182センチと日本人にしては高めで、明人と同じ黒髪で短髪。大学の部活ではサッカーをやっており痩せた体には程好い筋肉がついている。

二人が同棲しだしてから約2年が経つが、明人の女王様ぶりにはたまについていけない所がある。
大学では明人が3年生、瞬が1年生と学年が違い学校内ではあまり会わないはずなのだが、講義と講義の間の少ない時間や学食を利用する時間など少しでも時間があけば瞬は明人のクラスまでくる。
いつも自分の荷物以外に明人のぶんの荷物ももっていて、飲み物や食べ物も瞬が用意する。
明人が早退する日は瞬も早退させるし、休みを取れば瞬も取る。
大学の友人達には利用されているとか弱味を握られているのではないかと瞬を心配する者もいれば、明人の奴隷だと小馬鹿にする者もいる。

それでも瞬は明人に尽くす。


今日は明人がクラスで誰かともめたらしく、三限目で早退してきた。
帰ってきてから昼食の支度をしようと台所に立つ瞬に、イライラが収まらない明人は理不尽に怒りをぶつけていた。

「あっ……ちょっと、あきちゃ、ん」

瞬が料理をしていて手が離せないのを良い事に、明人の手はスルリと腕と脇の間を通り胸をまさぐる。
その手は慣れたふうに瞬の弱いところばかりを攻める。

「お前誘ってんの?」

何を言い出すかと思えば…。
瞬は溜め息にも似た吐息を吐き出した。明人は瞬の手に自分の手を重ね動きを止め、ゆっくりと目の前の綺麗なうなじにちゅ、ちゅっと丁寧に口づけた。
瞬も満更ではない様子。

それもそのはずで瞬の体は明人の良いように調教され続けて、今では明人の可愛い従順な恋人(ペット)であるのだから。
勿論こういった行為もこれがはじめてではない。
今までに何度となく重ねた肌はその唇の感触や、吐息、声、視線にでさえも反応し熱く蒸気する。

胸をまさぐっていた手はどんどん下へスルスルと滑り落ちていく。その手が下に下がっていけばいく程に瞬の声には期待の色が含まれていき、仕舞いには自分からまるで触ってと誘っているかのようにいやらしく腰を揺らした。

既に起っているそこをジーパン越しにグッと掴まれ、肩が大袈裟なまでにびくりと跳ねた。ジーパン越しからでもわかるくらい熱く固く起ち上がったそこの感触に明人は自然と笑みが零れた。

「あっあき、ちゃ」
「瞬、どうしてほしい?」

コレ。


瞬がどうして欲しいかなんてわかっているのに意地悪く耳元で聞いてくる。
もうそれだけで立っているのがままならない程に足がガクガクしていた。

「あきちゃんの、手で…さわってっ」
「もう触ってるだろ?」
「やっもう…あきちゃんっ」


自分の手でベルトをはずそうとしている瞬のを制止した。
瞬の真っ赤な耳に唇をつけ、瞬はもっと上手なお願いの仕方しってるだろ?と言って密着していた体を離した。

ああ、と声にならない吐息を漏らし台所のシンクにすがり付きながら瞬は思った。

あきちゃんにさわってほしい
あきちゃんががほしい


「あきちゃ、もっと触って…おねが」
「んー………まぁ瞬にしちゃ良くできたほうかな」


ニッコリと笑って後ろから手をまわし顔をこちらに向かせると、ちゅ、と瞬の唇に自分のそれを合わせた。
薄く綺麗なピンク色のその唇を舌でなぞり少し開いた唇の隙間から舌を滑り込ませた。
舌先で歯列をなぞるようにして舐めあげ、口の中でびくりと動く瞬の舌にゆっくりと絡ませる。


あきちゃん、かっこいい


キスの間でさえ明人を見ている瞬。その瞳がだんだんと虚ろになってきていた。

それを見て満足気な明人はまるでフェラでもするようにして瞬の舌をちゅ、ちゅと吸う。時折軽く食んでみては瞬の反応を楽しんだ。

「…えろ」

唇を離すと名残惜しそうな顔をした瞬を知り目に、明人の手はジーパンの上から急速に瞬自身を擦った。びくびくする様が可愛い、瞬の全部が可愛い。
このままいじりつづけていたら下着の中に熱を出してしまうのは目に見えている。カチャカチャと瞬のベルトをはずし、前を寛げそのままジーパンを下げた。
ジーパンは瞬の膝で引っ掛かり動きづらそうだけど、全部脱がしてしまうよりすごくいやらしく見える。
グレーのボクサーパンツの前は色を濃くかえていて、それは瞬の自身から溢れだした先走りだと一目瞭然だ。
指の腹でくちゅくちゅと擦りはなしてみるといやらしくパンツと指の間で糸をひいた。

「なぁ見ろよ、糸ひいてるんだけど。くちゅくちゅって恥ずかしい音鳴ってるの、わかる?」












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