「あっどこ、どこいる、のっ晴美っはる、触って、…ねぇっ」

目隠しをされ首輪をはめられて壁と繋がれている少年。
この少年を“飼育”している晴美は「45118」とよんでいる。
晴美は必要以上に45118と会話はしない。そして絶対に触らない。ただの飼育。
人は視界を失えば他の嗅覚や聴覚が敏感になり不安やストレスを強く感じるようになる。ましてや45118が目隠しで見えていないとはいえ部屋は常に真っ暗で今が何時なのかもわからない。
そんな状況の中で飼育されてから1年はたつ。
この1年間で45118の飼育されている部屋にはいってきたのは晴美しかいない。たまに晴美のペットだという犬がきては戯れていた。

「はるみっ触って、おねが、こわいっやっ…」

たまに45118は心が壊れたように人の温もりがほしくなるらしい。

だけどそれに晴美が答えることはない。
45118の苦しい寂しい怖いという嘆きを晴美はただただ聞いているだけ。

晴美は気付いていた。
不安に押し潰されそうな生活をしていて唯一人との触れあいを持てるのは晴美だけ。そうなれば必然的に45118が晴美に依存する。









「触ることはできない」

「俺がお前に触ることはできない」

「これからもずっとそう」









そして45118も気付いていた。
晴美が毎日泣いていることを。
いつも食べ物を運んでくるとき、自分の体を綺麗にするタオルを持ってきてくれるとき、犬をつれてくるとき………全部晴美が泣いていた。



晴美からはいつも焦げたような何かいやなニオイがしていた。それ以外にも薬のいやなニオイ。そしてそれは晴美の身体中から。

「……晴美こっち、きてっ?触ってって、いわないから、おねがいっ」






「晴美がさわれないなら、僕が触る、僕が決めたことだから、」








初めて触った晴美のどこかわからない体の一部分はガサガサ。ちがう所は布らしきものがぐるぐる巻かれていて肌はでていないようだった。
そして晴美の存在を確認するように体をずっと触っていくと………










そこでようやく晴美の言葉の意味がわかった。












晴美には無いんだ。





















触れあうことのできる






















腕が












手が、


指が。












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爆発や火傷で両腕を失った晴美

その晴美が独り占めしたいほど愛しい45118

そしてその晴美に依存する45118




この話、よくわかんないかな

45118は4、5、1、18にわかれそれぞれアルファベットに変換します。
4d5e1a18r
dear、愛しい

どっかのサイトでみたプチ暗号です






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