俺がアイツにさわる度にアイツを傷つけてしまう、でもアイツがいないと俺は何もできない、
「どーしたの、」
「だって、俺、お前のこと…っ」
一昨日も昨日も今日だってそう、俺は毎日お前のこと傷つけてばっかりでどんどんボロボロにしちまう。
それだけじゃない。体を蝕む病気や目に見えてわかるお前の体の軋みを治してやることもできない。
俺、お前がいなくなったら、死んじゃったらどうしたらいいんだよ…
いっそのことお前をなくすくらいなら俺がいなくなれば、
「馬鹿だなぁー…君がいなくなってしまったら僕の存在価値はなくなっちゃうじゃないか。ほら泣かないで、泣いたら君がボロボロになってしまうよ…」
お互いがこんなにも愛し合っているのに傷つけて傷つけられてを繰り返すことでしか、互いの存在価値を見い出せない僕らはなんなんだ
こんなにも愛しいのに、
こんなにも思いあっているのに、
こんなにも、、
「今日はまた一段と傷ついちゃったけど、こんなんじゃまだまだ大丈夫だよ」
大丈夫だなんて嘘。
だってお前の腹のところの傷なんか傷っていうよりかは最早肉が抉りとられたみたいになくなってるじゃん。
「それより君こそ、最近ボロボロになってきてるじゃないか」
「お、俺はこれくらいじゃ何も変わらねーんだよ、まだまだいけ、る」
嘘。
最近君の体が軋んでるの知っているよ。毎日毎日僕のために流す涙が君をボロボロにしていってる事も、僕を傷つけないように大きな怪我をして傷を作ってる事も、全部全部
『こんなにも愛し合ってるのに』
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擬人化ネタ
まな板×包丁
一人称俺が包丁
一人称僕がまな板