2人ともキザって感じではないし
どっちかから声にだして誘うって感じでもない。
何となくそういう雰囲気になってからヤるんだよね…


「ちからぁ」

田中が気の抜けた声で俺を呼ぶ。

「なあに?」

「ちょっとこっち来て」

言われたままに読んでいた本を置いて近寄ると
強引に腕を引かれ田中の胸に収まる。

「田中、どうしたの?」

「わかんね。ちからに触りたくなった。」

「そう、田中ってばサカってるね。」

背中にいた手がだんだん下の方に下りていく。
ヤリたいのかな…?

「う、うるせぇ!ちからと二人っきりで意識すんなとか無理だし!」

「気にせず襲ってもいいんだよ?
嫌だったら全力で振り払うから。」

きっぱりと言うとぎょっとしたのかビクッとして
手の動きも止まる。

「嘘だよ。まぁ状況にもよるけど。」

「え、あ、い、今はいい…?」

「お好きにどうぞ…」

そう言って目を閉じる。


end


この二人が好き…っ!!


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