「おーい、研磨ー帰んぞー」

部活終わりに黒尾が弧爪を呼ぶ。

「うん。」

そして今日も一緒に帰れずに終わるんだ。

俺ら付き合ってんのに。

告白してきたのは黒尾の方なのに。

付き合って2週間、彼氏より幼なじみと帰るって。

まぁ、家が近いから仕方ないかなって思うけど
流石に放置されてる俺の身にもなって欲しいというか。

そんなこと考えてたらだんだんイライラして来て。

「黒尾!」

なんて呼んで、黒尾の手引いて
ぐんぐん体育倉庫に向かった。

「何?急に!」

「何って、毎日毎日弧爪と帰ってさ!
お、俺だって!黒尾とかえりたぃ…」

ついカッとなったけどよく考えてみると
かなり恥ずかしいこといってるし!!

「え…」

黒尾なんか目がキョトンとしてるし、
絶対どん引きしてる!

「衛輔…!!」

ぎゅっと抱きしめられて頭をわしゃわしゃされる。

「ごめん、今日からは衛輔と帰るわ。」

「え?」

「お前可愛すぎ、嫉妬したでしょ?」

「嫉妬なんかしてないし!!」

ついムキになって抵抗しても意味はない。
完璧に遊ばれてる。

「ハイハイ、ほら行くぞ」

黒尾がニヤニヤしながら俺の手を握って
体育館への道をたどる。


「…クロやっとだったね。」

「あぁ、やっとヤキモチ妬いてくれた」

弧爪と黒尾が意味のわからない会話をし始めた。

「どういうこと?」

「衛輔にヤキモチ妬かせたくて。」

…は?

「じゃ、わざと俺と帰らなかったってコト?!」

「まぁそんなとこ。ほら衛輔帰んぞ―」

「夜久さん、頑張ってね」

弧爪まで…!!



「おまえらぁ!!」

end

初の黒夜久です。
キャラが掴めなくて大変でした…!
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