step5‐スイパラなう
なんやかんやでしっかり4時間カラオケを楽しんだ後、一向はスイパラ会場になっているホテルへ。
「ご予約ですか?」
「はい、エリンギです」
「エリンギ様……六名様ですね、こちらへどうぞ」
いつのまに予約してたのだよ……確信犯じゃねえか……なんて親友達の呟きは無視だ。
「じゃああとは好きに取ってくるって事で。先輩行きましょう!」
「う、うん! なんか目移りしちゃうなあ……」
首謀者エリンギはそわそわしている甘党彼氏河村の手を引いてさっさと取りに行ってしまった。
「あっ、緑間くん、ここおしるこもあるんだって」
「なにっ本当か山田」
「うん。ほら、ちゃんとお椀もあるよ」
「注いでくるのだよ」
「私も行くよ」
緑間は緑間で、おしるこがあると聞いてさっさと山田を引き連れて行ってしまうし。
「高尾先輩!」
「うん?」
「ペペロンチーノめっちゃ美味しいです!」
「まじ? 俺も取ってこよっかな」
高尾と後輩に至っては食事系を食べ漁っていて、カラオケとは違って各々パートナーと好き勝手過ごしている。
カラオケではボロを出さないように気を張っていた緑間と高尾もゆるっと気を抜いて甘い(味覚)時間を楽しんだ。