step2‐集合する

 


集合場所は無難に学校最寄り駅となった。駅前に10時、という事で、今日も抜かりなくラッキーアイテムを持った緑間がまず20分前に到着する。
ちなみに今日のラッキーアイテムは眼鏡だったらしいので、いつものような奇妙な小物はない。おは朝も空気を読んでくれたと言うことだろうか。
そして15分前に近付くと、なんと高尾と河村とが大体同じタイミングで到着。

「真ちゃんおっはよ〜。なんだ、今日は早いねえ」
「高尾か」
「よう、高尾、緑間。久しぶりだな」
「おっ、河村先輩! お久しぶりッス!」
「お久しぶりです、先輩」

こうして男子陣はとりあえず、女子を待たせるような真似をせずに済んだようだ。

さて、10分前になると、後輩、山田、エリンギの順で僅差で到着。

「おはようございます!」
「あ、おっはよ〜」
「わっ、ごめんなさい、お待たせしちゃって!」
「大丈夫だ慌てるな、まだ10分前なのだよ」
「河村先輩おはようございます! みんなもおっはよ〜」
「おはようなめこちゃん」
「「(露骨なヤツだ……)」」

そうして全員の揃った所で、早速行くこととなった。

「よーしじゃあまずはカラオケいっくぞー!」

拳を振り上げたエリンギにおーっ、と中々ノリの良い声で応えた河村、山田、後輩の後ろで、緑間と高尾はボロを出さないようにしなければいけない、と密かにぐっと拳を握り締めた。


 



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