50000(膿様)

 


「本日の議題:僕達キセキが女装してエリンギさんに迫ったらどうなるのか」
「拷問かよ」
「指定された服は私が用意したよ! えーっと、セーラー服、メイド服、チャイナ服と、ナース服、そ○子衣装とミニスカポリスに巫女服でーす!」

【カンペ:エリンギがキセキにどれを着せるか指定して】

「エリンギが俺らに指定すんだって」
「は? お前らが好きなの着ろよ」
「エリちん俺らそこまで変態じゃないよ」
「なめこっち絶対脚綺麗だと思うんでミニスカ履こうよ!」
「黄瀬、お前ミニスカポリスな」
「俺じゃなくて!」
「駄目、今決めた。桃井よろしく」
「はいきーちゃん!」
「嘘おおお……」
「馬鹿だなあ涼太」
「口は災いの元を体現したのだよ」

「ヤバいこれミニスカとか言っていいレベルッスかちがくないスか」
「脚太っ、ゴツッ」
「やめて! 女子じゃないしバスケットマンなんスから太いッスよそりゃ! 赤司っちとか黒子っちならまだしも!」
「……おやエリンギさんこんな所に君のポラロイドカメラが」
「さつき、はいハンディカム」
「ごめんなさい!!」
「きーちゃんポーズ取ってポーズ」
「プロだろ黄瀬」
「えーっ!? ええ……こう? あっ、だめ待って無理パンツ見えちゃう! 無理! スカートマジで短い! パンツ見えちゃう!」

「黄瀬ちんにこんなパンツ連呼させんのって多分ここくらいだよね」
「つーかあいつエリンギとの初対面もパンツネタだったろ」
「あと二、三回パンツネタやれば立派なパンツキャラになれるのだよ」
「……ていうかなめこなんだけど、涼太で既にあの楽しみようってことは僕とテツヤの時もっとエグい顔するんじゃないの? あれ完全に弱み握ってる顔だよな?」
「そうですね。カメラはちょっと早まったかも知れません。ていうか、赤司くんもなんだかんだエリンギさんに酷い自覚あったんですね」
「何回も頭叩かれてるから流石にね」
「自覚あんのに直す気ねえお前らすげーわ」

「黒子」
「げっ、もう僕ですか(なんでしょう)」
「本音と建て前が逆だぞテツヤ」
「おっとうっかりでしたテツペロッ」
「うっざ」
「テツくんかわいい!!!」
「で、改めてなんですか」
「お前チャイナな。ほら服くらい華やかにしたら存在感出るかもだし」
「一々腹立たしい言い回しをしやがりますねいいでしょう着てやりますよ桃井さん衣装下さい」
「黒子、男前を発揮する場所を間違えているぞ」
「エリンギさんより可愛く着こなして見せます」
「いやだから黒ちんズレてるって」

「着てきましたよ」
「テツくんかわいい!!!」
「それほどでも」
「黒子、ドヤ顔で仁王立ちのとこ悪いんだけどやっぱ服間違ったっぽいわ。服しか見えない」
「目かっぴらいてよく見て下さい!!! 超絶美少女が居るでしょう!!!」
「こっちくんな!!!!」

「黒子っちすっげー」
「美少女っつったなあいつ」
「男としてのプライドが無いのかあいつは」
「面白さ>>>>>プライドとかなんじゃないか?」
「黒ちん楽しむことに全力注いでるもんね」
「でもやっぱ楽しみ方間違ってると思う」
「今更じゃないスか」

「じゃあはい、緑間セーラー服ね」
「じゃあってなんなのだよ」
「制服だと思って。帝光ブレザーだけど」
「どっちにしろこんな絶望的なサイズ見たこと無いぞ」
「桃井クオリティだから」
「大丈夫、ミドリンにピッタリの筈だから!」
「oh……」

「着てきたが」
「仁王立ちすんなってば。黒子と違って威圧感ヤバいし」
「じゃあ座る」
「そこでなぜ体操座りを選択するんですか」
「……なんかミドちん苛められっこみたい。スカート長いし」
「ああ、クラスに一人はいる根暗なやつだよな」
「短くしたら黄瀬と被るだろう。清楚と言え清楚と」
「なんだかんだ緑間っちもノリノリじゃないスか……誰も苛めたくないスよこんなでかい女子……」
「僕ならそもそも近付きたくないな」

「青峰と紫原……か……赤司がまだマシに思える……」
「言っとくけど赤ちんも普通にゴツいからね」
「俺らと比べて小柄ってだけでコイツもバスケットマンだからな」
「力こぶあるよちゃんと」
「あ、うん見せてくれなくて良いけど。……青峰にナースはな……キモいよね……」
「ごめんエリンギ待って、なんかお前感覚麻痺ってるみたいだけど多分普通に誰が着てもキモいと思うわ」
「……ていうか青峰に似合う服がねーわ」
「ちょっと! あんま俺の心抉んのやめて! いや女装似合うとか言われたくもねーけど!!」
「露出少ないから巫女服着てきて。はい」
「お、おう」
「大ちゃん、女装なんだからちゃんと胸の下で袴締めるんだよ腰で締めちゃだめだよ」
「……おう」

「あっはっはっは!! 青峰やばい!! 黒い!! 白衣で肌の黒さ際立ってる!!!」
「エリンギ俺そろそろ泣く」
「泣かないで下さい青峰くん君が泣くと僕もかなぷひぃです」
「テツお前せめて最後まで耐えろよ」
「青峰っち……くろ……ぶっふ」
「うるせえよパンツ!!!」
「ギャーッ!! スカート引っ張っちゃ駄目ッス!!」
「峰ちん半泣きじゃん笑える」
「……っ、…………!!」
「赤司、息してるか?」

「はー……やだー、笑いつかれた。紫原」
「んー?」
「はい」
「ん?」
「メイド服」
「エリちん飽きたからさっさ終わらそうとしてるでしょ」
「うん。だから早く着替えてきて」
「はいはーい」

「どおー?」
「……メイドさんてこんな威圧感ある人ッスか?」
「というか圧迫感ヤバいのだよ」
「いやー、マジレスすると俺はどの服でもそうなると思うんだよね」
「まあ2mじゃあね……」
「だっ、大丈夫だよ敦、かっかわいい、よ……?」
「赤ちん、俺はそういうフォローが欲しい訳じゃないから。つーかそれフォローじゃねーし」
「箒が武器になりそうですね……」
「いや身一つで十分でしょ」

「……で。僕はどっちを着ればいいの?」
「あら潔いじゃないの赤司。ナース服着ておいでよ」
「……わかった。パンツが見えそうな涼太より全然マシだもんね」
「俺を引き合いに出さないで!」

「で、着替えてきたわけだが?」
「仁王立ちすんなって」
「ああごめん慣れない格好に緊張して癖で」
「大丈夫です赤司くん似合ってますよ」
「そ、そうか。…………いや待て嬉しくない」
「で、俺達は全員指定された服を着たわけだがどうしたらいのだよ」

【カンペ:エリンギに迫れ

「……エリンギさん」
「な、なに」
「いやー、ほら、ああいうリクエストじゃないッスか?」
「いやいやいやいや」
「観念しろエリンギ、そもそも無茶振りが目的だ」
「いやいやいやいや」
「まあほら俺らもこういうカッコしたし?」
「いやいやいやいや」
「今までなんだかんだ楽しんだだろう、なめこ」
「いやいやいやいや」
「実はなエリンギ、あのカンペ、続きあってな……?」
「…………あん?」
「エリンギさんに残りの一着を着てもらわなければなりません。というわけで皆さんGO!」
「来るんじゃねええええええ……!!!」

   間

「捕まえました」
「くそが」
「口わっる」
「はいこれ残った衣装ッス」
「…………てかそ○子衣装ってなに? ○に子ってなに?」
「これだよエリンギさん!」
「ふーん。…………桃井」
「なあに?」

「私、桃井にこの衣装ものすごく似合うと思う」
「えっ!?」
「桃井、せっかくだから着てみない?」
「で、でも、エリンギさんが……」
「お願い桃井。私、桃井がこの衣装着てるところ見たいな」
「そっ、そこまで……!? まっ任せてエリンギさん!! 私完璧に着こなしてくる!!!!」

「…………エリンギお前、さつきの扱い上手くなったな」
「嬉しくはないけどね」
「超棒読みだったのにあっさり騙されたのだよ……」
「えっ……ていうか、いいんですかこれ?」



END?



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