50000(みゅあ様)

 


「というわけで、なめこっち!」
「いやすぎる……」
「お仕事ッスよ!」
「いやだ……」
「メイクさんもカメラさんも俺と仲良い人達なんで!」
「帰りたい……」
「ねえなめこっち聞いてる?」
「私は撮る側の人間であって撮られるのは好きじゃないんだよまだ黄瀬のカメラマンになれとかならやってやるのに」
「えっ……! なめこっちかっこいい!!」
「比較した場合の優劣であって希望ではないからな?」

「エリンギかっこいい」
「はいはい青峰くんはエリンギさんならなんでもいいんでしょう」
「本当頭のレベルは変わらん奴らだな」
「エリちんモデルとか出来るの? 基本表情筋死んでるけど」
「なに言ってるのムッくん! エリンギさんも微笑むしそれはそれは可愛いんだから!! もちろん普段も美人だけど!」
「あ、うんわかった」
「さつきは一体どこでそんなになめこに洗脳されてるの?」

「外野もうるせえ……」
「ハイハーイ、なめこっち、こっちっすよ。ここ座って」
「ここ? なに、こう?」
「そう! カメラあっちねー」
「はあ……」

「きゃああああなめこちゃん可愛い!!!」
「うるさっ、桃井うるさいのだよ!!!」
「ミドチンもかなりうるせーよ」
「さすが、涼太はプロだね。初めて実感したけど」
「まあなんだかんだ華がありますからね、うざいですけど」
「お前らそれ黄瀬には言ってやるなよ……」
「いっ、いまっ、今の流し目見た!? ねえ大ちゃん見た!?」
「ごめん見てない」
「もーっ、大ちゃんの馬鹿!!」
「誰かさつき止めてくれ」
「君の幼馴染みでしょう無理言わないで下さい」

「桃っちがすげー興奮してるッスね……」
「……帰りたいけどあそこに戻るのも嫌だ……」
「見てみぬふりで。次背中合わせいッスかー?」
「ヒール転けそうなんだけど」
「じゃあ手ー繋いどくッス! ね!」
「え、そう言う問題……?」

「うわっ黄瀬ちん手繋いだ」
「今のウインクは非常に腹立たしいのだよ。減点だな」
「お前らマジで黄瀬には厳しいな」
「愛ですよ青峰くん」
「あとできーちゃんに頼んで焼き増しして貰わなきゃ……!」


END?
 



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テーマ「人外ファンタジー」
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