▽第3回寮長会議
―――澤村、菅原、入室
―――及川、岩泉、入室
―――茂庭、陸奥、入室
―――黒尾、夜久、入室
―――会議開始
―――議題:諸行事について
「まあまず定期試験だよな」
「そのあたりは各々ってことで……」
「その後はクイディッチ解禁だね! 勝つのは勿論俺達だから!」
「及川うるせえ」
「ていうか他にめぼしい行事あったっけ? もうあとは適当に流したら試験の結果が出て夏休みじゃない?」
「え」
「えっ」
「えっ?」
「は?」
「?」
「はぁ?」
「……あっ」
「え、なに、なにこの空気。え、私だけなんかハブられてる?」
「ち、違うよ陸奥! 俺達クイディッチもやってるからさ、もう一つあるんだ、夏休み前に」
「あ、そっか、まだ各チームの何人かにしか伝わってないんだっけ」
「? なに?」
「……へえ、交流試合」
「おう。うちの先生が交流があるらしくて、うちの学校とは別の同年代のクイディッチチームが来るんだと」
「へー。なんてとこ?」
「梟谷グループって言う三つのチームが集まってるとこだよ。梟谷と、生川と、森然って言うチーム」
「ふーん……なんか聞いたことあるような無いような……」
「……ま、お前にゃ直接関わりねえしな」
「陸奥はクイディッチを観戦するわけにもいかないしなあ」
「まあね」
「でもさ、確か交流試合そのものは夏休みにちょっと引っかかるからって、成績優秀者じゃないと学校に残れなかったよね?」
「……うちはそれがヤバいんだよなぁ……危なそうなのが四人も……」
「とりあえずなんとか頑張ってもらうしか無いよなぁ……」
「……えっ、茂庭、鎌ち大丈夫なの? うち今シーカーアイツしかいないじゃん」
「そうなんだよな……」
「うちも山本しかシーカー居ねえぞ」
「なんとかするっきゃねえだろ」
「……こうして見るとうちの寮ってみんなそこそこちゃんとやってるよネ〜」
「お前占い学わけわかんねえとか言ってたのは大丈夫なんだろうな」
「ん? 大丈夫大丈夫、なんとかなるデショ!」
「とにかく。そう言うわけだから、各自、自寮生徒達の成績に対して気を配るって事で」
「だな」
「ハイハーイ」
「うん……」
「じゃ、今日はこれでかいさーん!」
―――及川、岩泉、退室
―――茂庭、陸奥、退室
―――澤村、菅原、退室
―――黒尾、夜久、退室
―――円卓の間、施錠
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