帝光キセキと秋




「では青峰、秋と言えば?」
「スポーツの秋一択だろ!!! いくぞ黄瀬!!」
「ハイッス!!」
「……元気だなあいつら」
「体育祭、近づいてますからね」
「黄瀬ちん俺と同じクラスだから峰ちんとは紅白割れてんだけどなあ」
「気にしてなさすぎなのだよ」
「部活対抗リレーはあの二人で決定だね」
「異論はないよ」

「じゃあスポーツの秋って事だから、レギュラーはメニュー2倍でもいっとくか?」
「はいっ、赤司先生! 想像だけで黒子くんが息をしてません!」
「しっかりしろテツウウウウウウ」
「おじいさんが手を振ってます……」
「黒子っちいいいいいい!!! しっかりして!!」
「アララ〜」
「……赤司」
「冗談だよ」
「あんたが言うと冗談に聞こえないんだから程々にしてあげなよ」
「心外だな。俺より緑間が言い出した方が冗談に聞こえないだろ」
「おい」
「た、確かに……」
「お前ら……」
「どっちが言ってもダメだと思うけどね俺」
「誰が言うにしろそんな心臓に悪い冗談はごめんです……」
「あっ、おかえり黒子。おじいさんは振り切ってきた?」
「僕はまだ此岸ですよ……」
「そう過剰反応することないじゃないか」
「だから赤司は何言っても本気にしか聞こえないんだって」
「本気にしてもいいんだけどね」
「!?」
「絶対にやめなさい」
「やめるのだよ赤司!」
「黒ちん落ち着いて。まいう棒食べる?」
「だ、大丈夫です……僕はまだ此岸です……」
「うん、そうだね」
「おい黄瀬、シガンってなんだ?」
「えっ、知らねえ」
「その冗談を本気にしてもいいのはあのバカ2人だけだからね赤司」
「俺は冗談も自由に言えないのか?」
「だから相手と内容選んでってば」

「オイコラいつまでやってんだ! 早く練習始めろ中弛みレギュラー共!」


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