02

 


「聞いて聞いて。昨日家に『パンツ何色?』って電話掛かってきた」
「下着の話引っ張るの?」
「いや変態電話が掛かってきたの! ほんとに!」
「そんでお前どうしたんだよ」
「スピーカーにして黙って兄貴に渡したら、『ねぇ……何色のパンツ穿いてるの?』ってうちのリビングに響いてね」
「なんでスピーカーにしたんだよ」
「お兄さんはそれどうしたの?」
「なんか妙にイケボで『それがしは裸族ゆえパンツなど軟弱な物は身につけておらぬ!!!』って叫んだらすげー勢いで切られた」
「ちょっ、お前の兄貴ひっでえな」
「我が兄ながら私もそう思う」
「でも妙に納得した」
「妹がこれだしな」
「な」
「ね」
「おお」
「どういう意味」
「「「「そのまんまの意味」」」」

「もっとさあ、気味悪がるとかそう言う可愛らしさ持ち合わせてねえの?」
「持ち合わせてねえだろ」
「ちょっと岩泉」
「俺でも気味悪いよそんな電話掛かってきたら」
「いや男に掛かってきたら気持ち悪さも倍増デショ……」
「あんた達そういう経験無いの?」
「あると思ってんのかよやだわお前」
「パンツ見せて半日歩いてた癖に生意気なんだけど花巻の癖に」
「癖に二回も言うなあと俺のパンツの話はすんな」
「Leeのグレー」
「やめて」


 
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