03

 


「こないだのことで思ったんだけど」
「こないだのこと?」
「きのこたけのこ論争」
「ああ……」
「私、実は福井とは合わないんじゃないかって、思ったのよ」
「そ、そんなことはないじゃろ! たまたまお菓子の好みが割れたくらいで……!」
「岡村! たかがお菓子じゃないのよ! 検証してみればわかるわ……!」

「じゃあマネちんと福ちん、ポテチと言えば?」
「カ●ビー」
「コイ●ヤ」
「「は?」」

「……じゃあ好きな味は?」
「うす塩だろ」
「コンソメでしょ」
「「は!?」」

「チョコレートは?」
「森●」
「●治」
「「マジで言ってんの!?」」

「ちなみに味は?」
「ビターだろ」
「ホワイトかな」
「「……!」」
「お菓子でこんなに割れるくらいこだわりがあることが不思議でたまらんアル」

「では先輩方、コンビニの中華まんは?」
「肉まん」
「あんまん」

「……ラーメンは?」
「とんこつ」
「しょうゆ」

「……おでん」
「牛すじ」
「大根」

「「……〜〜〜っ!!」」
「俺段々面白くなってきました」
「二人ともこだわりが細かいアル」
「あんまり煽るなよお前ら……」

「もーっ! 意味わかんない! ほら、ほら! やっぱり私福井とは合わないじゃん!」
「ホントだよまさかお前こんなに合わねえとはな! ねえわ!」
「こっちの台詞ですけど! もー福井とは部活外で喋んないし!」
「好きにしやがれ!」

「アララ、喧嘩になっちゃったー?」
「……いや、こいつらそもそもクラス遠いから部活外では滅多に喋っとらんぞ」
「つまり今までとなんら変わらんアル」
「ふふ、結局仲いいんですね」


 
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