どうしても諦めきれなくて略
2013/12/06 00:02

 

「と言うわけで藍川さん、おめでとうございます」
「はいはいありがとう」
「プレゼントはなにがいいですか?」
「なんかろくなもんじゃ無さそうだからいらない」
「大きな箱と小さな箱と中ぐらいの箱、さらに特大袋詰めです」
「おいあれなんだよ袋詰め動いてんぞ」
「どうしても君の誕生日を直に祝いたい赤司くんからのプレゼントです」
「直に!? 赤司入ってるだろあれ!!! 絶対いらない!!! こっちくんな!!!」
「ちなみにこちらの大きな箱には緑間くんからのプレゼントです。中身はなんと今日の蠍座のラッキーアイテムランドセルが」
「着払いで緑間に送り返せ」
「小さな箱は今日は仕事でお祝いに来れない黄瀬くんから。寒い時期にお生まれの君にハンドクリームです」
「ふーん、まともじゃん」
「ちなみに黄瀬くんの愛用品と同じものになります」
「えっ、あいつこんなピンク色のパッケのクリーム使ってんの?? 女子かよ」
「中くらいの箱には紫原くん厳選の焙じ茶に合いそうなお菓子の詰め合わせです。毒味もしておきましたよ」
「黒子てめえ」
「さらにこちらに取り出したるはなんと青峰くんから。カメラ用ネックストラップです」
「あー、そういや買い換えるつもりだったんだわ。手間省けた」
「そして最後に、桃井さんからマドレーヌが届いていましたが、僕としたことがうっかり焼却炉に落としてしまいましたすみません」
「……よく、やってくれた」
「それほどでも。そしてこちらが僕からになります。真剣にふざけるかどうか迷いましたが、まあ一年で今日1日くらいはちゃんと真面目に藍川さんをお祝いする事にしました」
「……ああ、そう。で、これなに」
「先日出たばかりの面白苦無の新刊です」
「ふーん。わざわざありがと」
「改めて、おめでとうございます。みんなにもちゃんとお礼を言ってあげて下さいね」
「お前は私のお母さんかっつの。お礼はまあ、多少の文句と一緒に伝えるわよ……三日後くらいに」
「三日後ですか」
「携帯鳴りっぱなしでキモいから触りたくなくて電池抜いて放置してんのよね」
「ブフォさすが愛されてますね」

 



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