(クボバキ)
お互いにオフが重なり、久しぶりに椿と窪田は二人でのんびりとくつろいでいた。
ソファに二人して腰掛け、緩く手を繋いだままウトウトとまどろむ。
テレビからは有名な芸能人が笑みを浮かべ、昼時の時間帯を表していた。
(あ…、もうこんな時間なんだ…)
椿が不意に小さく思考を零し、首を傾げながら窪田へと口を開いた。
「お昼、どうする…?」
「…あ、えーと…、」
窪田も未だ思考が追いつかないのか、ボンヤリとした表情(いつもだが)で椿の顔を見返し、暫く見詰めた後、ゆっくりと口を開いた。
「もう少し、このままで…」
窪田がポツリと呟いた後、緩んでいた繋ぎ目に力を込める。
「う、うん……っ」
窪田の言動に椿が顔を赤く染め、繋いでいた手を同じ様に握り返した。
そんな椿に窪田があまり表情を表さない顔に、小さく笑みを浮かべる。
「…、かわいい」
「っ//…いきなり何…っ」
椿が顔を逸らし、窪田と目を合わさないまま言葉を返す。
だが、赤く染まっている耳が椿の気持ちを如実に語っており、それを見た窪田が再び小さく笑みを浮かべて口を開いた。
「…すき、です」
「……っ、俺も、すき」
その言葉に椿が振り返り、顔を赤くしたまま気持ちを声に出した。
そのままお互いを見詰め続け、どちらからともなく唇を寄せていく。
風に揺れるカーテンを背に、二つの影が重なった
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『彼岸』の真実さんより、相互記念にこのような素晴らしいクボバキを頂いてしまいました…!
うわわありがとうございます…っ
ほのぼのの中に膨大な量の萌えが詰め込まれていて、卒倒しそうです^P^
どうかこれからもよろしくお願いします!