Diary-Levi- | ナノ

熱海旅行(12/5〜12/6)


少し遅くなっちまったが、俺も熱海旅行について筆を執らせて貰う。

熱海へは、俺は何度か旅行しているんだが…エレンと一緒に行きたい店やホテルがあって、ずっと「いつか一緒に行きたいな」って話してたんだ。今回、俺がたまたま諸事情で土日の休暇を取れて、更に普段なら取れない土日のそのホテルの予約が取れた挙げ句、エレンも書いていたが前日に部屋のグレードアップまで出来た始末…奇跡としか言いようが無い。
ホテルに電話して、事前にグレードアップのキャンセル待ちをしてはいたんだが

「あの…多分無理かと…。お客様の前に40名お待ちの方がいらっしゃいますので…」

「……無理を承知の上で、待つだけ待たせてくれ」


そんな会話をエレンにも伝えていた。だから、エレンもまさかこのキャンセル待ちが通るとは思わなかっただろう。キャンセル待ちが通ったと連絡を受けた時には、俺も正直前にいた40人は何してたんだ?って思ったぐらいだ…。
だがまあ…キャンセル待ちが通って嬉しかったし、最近特に頑張って任務に励んでいたエレンへの、天からの贈り物だと思う事にした。




熱海に着いて、まずはレストランへ。あのとても眺めの良い静かな場所で…ゆったりとした時間を楽しみながら、エレンと美味い飯を食いたいとずっと思っていたんだ。



エレンが綺麗な空と海の写真をアップしてくれていたが、俺のは同じ場所から撮った少し引いた写真だ。左手にレストランがあって、右手が庭になっている。庭は手入れされていて、花や木が生い茂り、池には鯉が泳いでいた。場所は少し高い山で、結構急な坂道や階段を上がった先にレストランは建っている。……つまり、眺めが良い。
抜群の景色を見ながらのフレンチは格別だ。とても静かで贅沢な空間は、リピーターが多いのも頷ける。
飯もコスパが良い方だと思う。バターや器などの細部まで気を遣っているのがわかるような、丁寧な食事を出してくれる店なんだ。残暑に俺が来た時にはスープが冷たいものだったんだが、こんな感じの器に盛られて来て↓



スープの器の下に氷水と視覚的にも楽しませるように花が浮かんでいた。この時のスープも冷たくてとても美味かった。
そして今回の料理はエレンとほぼ同じものを食ったんで、違うものだけ…ラストのデザートだな。



俺のは、洋ナシのタルト、カボチャのタルト、ガトーショコラ、チョコムース、キャラメルムース(だったかな…)、トリュフ、イチゴとオレンジのジュレ、ベリーのアイス。あとここには写ってないが紅茶のブリュレ。……結構エレンと被ってるな(笑)
エレンも言っていたが、ここはデザートも本当に美味い。どれも美味い。ワゴンサービスなんだが全部1つずつ取っても外れないと思う。……腹の限界具合と相談にはなるだろうが(笑)
アイスを全種類迷わず頼むエレンが凄く可愛かった。




腹も膨れたところでいよいよホテルへ移動。
風呂好きのエレンをずっと連れて行きたかった場所。グレードアップ出来たお陰で部屋に露天風呂がついてて入り放題、屋上貸し切り露天風呂の予約も取れていたし、エレンを癒す準備は万端だった!!!

アーリーチェックインで早目にホテルに着くと、まずエレンに見晴らしの良い場所を案内し、その間にチェックインを済ませる。エレンは喜んでくれたようで、写真を撮って帰って来た。
とりあえずホテル散策の前に部屋に荷物を置きに行くと、部屋の写真撮影に走る俺達(笑)
今回、本当に良い部屋だった…というのは、最上階だったという事。見晴らしの最高ぶりが半端無かった。屋上露天風呂の1つ下の階だったんで、本当に俺が今まで泊まった中でもかなりの良部屋だった。
エレンが部屋の中から海に向かっての写真を上げていたんで、俺は外に出てからの写真と、ベッドルームの写真を。

   

1枚目が外から海を写したもの。ベッドルームは、寝た状態になると正面が海(エレンの写真の景色)って感じで、起きた時にも気分が良い。
窓を開けると網戸みたいなものもあるから、開けっ放しにしても良い。高層階なら虫とかもいねえし、波の音が寄せては返して…凄く良いんだ。エレンも気に入ってくれるんじゃねえかと思って…いたが、実際気に入って貰えたようで嬉しかった。
あと湯上がりラウンジの写真をエレンが載せていたんだが、俺はホテル内にあるレストラン横の、ここの眺めが気に入ってる。



晴れた日は本当に綺麗なんだ。いつもここに来ちまう。



散策をした後は、屋上露天風呂へ。
当初、部屋をグレードアップ出来たらこっちはキャンセルする予定だったんだが…風呂好きのエレンはこっちも入ったら気に入るはず!と思ったら、気付けば予約をそのままにしていた(笑)
外は少し寒くて、でも温泉があったかくて…エレンも気持ち良さそうにしてるし、俺も凄く嬉しかった。


その後も、部屋でまったりしたり、部屋の露天風呂2人で入ったり、夜は満天の星空や流れ星見て…。とても幸せな時間だった。最近ずっと働き詰めだったエレンの癒しになれば良いなと思っていたのに、流れ星には「これからもずっとエレンと一緒にいられますように」なんて自分本位な願い事をしちまう俺なのであった…。




翌朝。エレンは俺に一声掛けて、大浴場の方へも行ってみたらしい。
だが、全く覚えていない。エレンの日記を見て思ったんだが、最初に声を掛けて行ってくれた事を覚えていないどころか、その後に寝惚けてくっついたとかいう話も素で覚えていない。自分が言葉を発したとか全く覚えていない(真顔)
……俺、朝弱いからなぁ……。

レイトチェックアウトで少し遅くまで部屋にいたんだが、エレンが最後まで「もう帰りたくない!ここん家の子になる!」って言ってたな(笑)エレンは帰りたくない時いつもこう言うんだ。可愛い奴。
……またいつか、一緒に来られたら良いな。




熱海から帰って来ると、2人共前から気になってたバーで飯を食って解散する事にした。
ここの飯がまた非常に美味い…!!!!!

   

まず…左はキッシュ。季節の野菜が入っていたんだが、これが写真では伝えられねえぐらい…それはもうびっくりする程美味いんだ…。程よい塩加減とふわっっふわの卵…。一体何をどうしたらこんなに美味いキッシュが作れるのか…。
そして右は鹿肉だ!!!しかもコスパ最高!!!値段と釣り合わない分厚い肉がごろごろだ!!!!!(大興奮)
エレンも元気なら喜んで食っただろうが…途中から本当に具合悪そうで、とりあえずこの日はすぐに店を後にした。

エレンが早く元気になるよう祈りつつ、途中まで送って帰る。そっと寄りかかって来たエレンが愛しくて、体調が心配で…家まで送ってやりたかった。



エレン、いつかまたあそこに行こうな。日々に疲れたら、自然の音や景色に癒されに行こう。

2015/12/26 21:43
prev / top / next

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -