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泊まりデート(6/26〜6/27)


6月の泊まりデートだ。月頭から、俺は親知らずが進撃を始めて苦しめられていて…その為、朝から病院に手術の打ち合わせに行く予定だった。かなり詰まったスケジュールだった…。

歯医者から紹介先の大学病院へ行き、手術打ち合わせ

適当に遅い昼飯を食う

某駅で少し食料の買い込み

先にホテルへ行き荷物を置く

エレン&キルシュタインと合流

飲み屋へ

ホテルへ


………と、1日目のスケジュールはこんな感じだった。主に病院で手間取っちまったが…。


キルシュタインとは久しぶりに会ったが、相変わらず懐っこい可愛らしい奴だ。エレンとはまた違った感じの尻尾が見えるんだが…(違うとは言うものの、ワンコ尻尾だ)
……何かこう、キルシュタインと一緒だと、エレンの黒さが際立つんだよな(笑)だが、俺はそういうエレンも好みなんで、なかなかどうして悪くない。
だが酒の席なのに、今回俺はほぼ飲めなかったのが少し寂しかったか…。いや、いつもからしてそんな凄え飲むタイプじゃねえんだが、親知らずの関係でアルコールを避けるよう言われていた…これは守るべきルールだ。
だがまあ一口程度なら…と、俺が飲みたかったカクテルをエレンが頼んで一口くれたり、キルシュタインも美味いやつちょっとくれたり、優しい新兵2人に癒された。

アルコールを飲み続ける新兵2人を差し置いて、とにかく飯を食う俺。飯もかなり美味い場所だったな…また機会があれば行きたいと思う。エレンの行きつけの飲み屋だっつーし……エレンの事なら、まだまだもっと知りてえからな。




エレンが眠くなってダウン寸前になるまで飲み食いして2件目行ったりした後、キルシュタインと別れてホテルへ。

今回泊まったホテルが想像以上にコスパの良いホテルだったので(安いのに部屋がそこそこ綺麗で広くてコンセントもたくさんあるし映画も無料で見られるしバストイレ別で化粧水とかも置いてるし部屋の中に電子レンジもあった!)、あの辺行く時はまた絶対にあのホテルへ行く…。

とまあそれは置いておいて、眠そうだったエレンを先に風呂に入れてから自分も風呂入って出て来ると、エレンは案の定すぴすぴしていた。俺が出て来て少しガサガサしても完全に寝ていた。
……だが、俺がベッドに入ると後ろからがっちり抱き付いて来て、凄え温かかった。思わず顔が緩む。……これが、幸せって事なんだろうと思う。



真夜中。エレンが洗面所に出入りする音に目が覚めた。エレンはほんの少しだが気分が悪かったりした様子で、少ししてすぐ治ったと口では言っていたが俺は心配で…横になって抱き締めて撫でていた。

少しして怪し気な手つきで擦り寄って来たので睨みを効かせたが、体調は大丈夫だと言うのと押しに負けちまった……俺も大概弱くなったな…いや、エレンにだけだが…。

……エレンからは、少しだけ、本当に少しだけ酒の匂いがした。初めての夜で酒臭いだの何だのって俺が嫌がったのをエレンはずっと気にしているようだが……この日、そこまで匂いがしなかったのもあるかもしんねえが……(あ、たまにはこういうのも…悪くない)とか本気で思った俺であった。

気付けば随分のめり込んでんだなあ、俺も。そう思って内心苦笑した。普段なら嫌だとか思ってた事が、すり替わっちまうぐらいには、惚れてやがる。―――エレンと初めて会ったあの日からもう、俺自身も大分変わったんだと……認めざるを得ない。


どうしたらこの気持ちをエレンに伝えられるだろう。例え今この胸を切り開いて心臓を取り出しても、目に見えはしないこの気持ちを。
……世界中でお前だけが、俺の唯一であり、ただ1人の特別であるというこの事実を。
俺にはわからない。だから、結局自分の出来る事を出来るだけする事しか出来ねえ。こうして言葉として残して、お前に伝える事…。潔癖性の俺が、身体の中まで触れ合ってこの熱を分け合う事。

―――愛してる、エレン。いつかお前と一緒になりたい。本気でいつもそう思っている。






2日目。この日はエレンが昼過ぎまで用事があったんで、俺はそれまで別行動だった。
しかし寝不足が祟ったのか途中で力尽きた俺は、ホテル最寄りの駅ビル端の椅子で座ったまま意識喪失。90%ガチ寝してしまった。
エレンとの待ち合わせ時間に合わせてようやく起きると、何とかエレンと合流し遅い昼飯をエレンが一緒に食ってくれる事に。
飯は俺のリクエストで茶漬けとなった。……オッサン臭いって言った奴、削ぐぞ……いやしかし美味かった……。



この日は劇場版進撃の後編公開初日だったんで、エレンと一緒に行く約束をしていたんだ。とてつもなく楽しみなイベントの一つだった。しかも、1週目はエルヴィンの色紙が貰えるんだ、絶対に行かなくてはならなかった!!!(爆)

とりあえず感想としては…うん。エルヴィンまじカッコイイ。……いや、これは俺だけでなくエレンもそう言っていたぞ……?エルヴィンが格好良過ぎて他にあまり目が行かなかったぐらいの勢いだったってな…。
とか言ってもちろん他だった見てたがな!!俺の大好きなオルオ=ボザドも出てて最高だったぞ。
あとはやっぱりアルミンとアニだな。何を隠そう、俺が進撃で一番好きなNLカップルがアルアニだからな。今回はアルアニ好きの神シーン盛りだくさんの回だったし、見所満点だった。



映画の後は美味いジェラートとか食って、少し早めの別れとなった。翌日任務がある上に俺はその場から少し家が遠いからという、エレンの配慮もあった。
別れ際、急激に寂しくなったらしいエレンが泣くのを我慢しているような表情をしていたのがとても愛しく思えて…自分は嫌な奴だなと苦笑しちまった。
俺も寂しかった、だから「もう少し一緒にいられるぞ?」とエレンに言った。でもエレンは何度もそう言った俺の言葉を撥ね除けて、俺を駅まで連れて行った。……自分も寂しかったのに、我慢して俺を駅まで送ってくれたんだ。
なのに俺はそれを汲み取ってやれなかった。余裕ねえな…ダセェことこの上ない。本当は、年上の俺が配慮してやんなきゃいけなかったのにな。すまねえエレン。

別れてすぐにまた会いたくなった。毎度毎度、困ったもんだ…。エレンよ…早く同じ屋根の下で寝起きしてえもんだな…。

2015/07/04 00:55
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